今回ご紹介するのは映画『ウィッシュ』です。
ディズニー100周年を記念して作られた作品はどのような内容になっているのか鑑賞した感想を解説します。
映画『ウィッシュ』の作品情報
作品情報
作品名 | ウィッシュ |
原題 | Wish |
監督 | クリス・バック ファウン・ビーラスンソーン |
脚本 | ジェニファー・リー |
出演 | アリアナ・デボーズ クリス・パイン アラン・テュディック 【日本語吹き替え版キャスト】 生田絵梨花 福山雅治 山寺宏一 檀れい 鹿賀丈史 |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2023年12月15日 |
上映時間 | 95分 |
映画『ウィッシュ』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
アーシャ (生田絵梨花) 願い星に選ばれた少女。王国の真実に立ち向かう。 | |
マグニフィコ王 (福山雅治) 表向きはロサスの民の願いを叶える偉大な王だが実は民の願いを悪用し魔力を強化している。 | |
バレンティノ (山寺宏一) アーシャの相棒。ヤギだがスターの魔法によって会話が可能になる。 | |
アマヤ王妃 (檀れい) マグニフィコ王と共にロサスを建国した女性。国民の幸せを第一に考えている。 | |
サビーノ (鹿賀丈史) アーシャの祖父。願いが叶うことを待ち望み100歳の誕生日を迎える。 | |
ダリア (大平あひる) アーシャの大親友。メガネをかけており足を怪我している。 | |
スター アーシャの願いが届き空から降りてきた願い星。魔法の力でアーシャを手伝う。 |
映画『ウィッシュ』のあらすじ
ロサス王国
魔法を使うことができるマグニフィコ王は地中海に浮かぶ島に移り住みアマヤ王妃と共にロサス王国を建国する。
ロサス王国には18歳になると自分の願いをマグニフィコ王に捧げることができる。
捧げられた願いはマグニフィコ王によって月に1度、1人を選んで叶えられる。
捧げた願いは記憶からなくなり願いに煩わされずに国民は生活できるのだった。
祖父サビーノの願いを叶えたい17歳の少女アーシャ
そんなロサス王国で暮らす17歳の少女アーシャは国王マグニフィコ王の弟子入りの面接を受けようとしていた。
国王との面接を前に緊張気味のアーシャに対してアマヤ王妃が現れアーシャを推していると伝え勇気づける。
いざ、国王との面接が始めるとアーシャは100歳の誕生日を迎える祖父サビーノの願いを叶えてほしいといきなり伝える。
しかし、サビーノの願いをみたマグニフィコ王は願いは叶えられないと言い、同時に弟子入りも拒否される。
面接の中で、アーシャはマグニフィコ王は人々の願いを叶えると言いながら自分に害のない願いだけ叶え大抵の願いは保管されているだけだということに気付く。
人々から願いを奪い記憶を消し去っていることが分かったアーシャは家に帰ると祖父サビーノと母に打ち明け、公にしようとするが止められてしまう。
この先は物語の結末やネタバレを含みますので閲覧には充分ご注意ください!!
アーシャの元に訪れたスター
いてもたってもいられなくなったアーシャは家を飛び出し星に願った。
するとその願いに応じるように強い魔法が空から降り注ぎ、光と共にスターが現れる。
スターは魔法の力で森の中の生き物達に会話をする力を与えた。
アーシャの相棒である小山羊のバレンティノもスターによって会話ができるようになった。
スターが魔法を使えることに気付いたアーシャはスターに母親と祖父の願いを取り戻す手伝いをしてほしいとお願いする。
禁断の魔術に手を染めたマグニフィコ王
自分以外の魔法の力を感じ取ったマグニフィコ王は魔法が使える者を脅威に感じていた。
アマヤ王妃の警告を無視し、決して使用してはいけないと言われていた禁断の魔術本に手を出してしまう。
マグニフィコ王は国民から奪った願いの力を使い更にパワーアップする。
アーシャは城で働くダリアの協力を得てスターと共に願いが保管されている城に侵入する。
なんとか祖父サビーノの願いを取り戻したアーシャは自宅に帰り祖父に願いを渡す。
一方、マグニフィコ王は城の前に国民達を集め、魔法を使う反逆者が現れたことを伝える。
犯人に関する情報を提供した者の願いを叶えることを告げた。
反逆者となったアーシャ
アーシャの友人サイモンの密告によって彼女が魔法に関わっていると知ったマグニフィコ王は、アーシャの家を訪れる。
王はアーシャの母の願いを破壊し願いの力を取り込んでしまった。
アーシャは咄嗟にその場を逃げ出し祖父と母を近くの島に逃げることにする。
島に向かう途中、このままでは状況が変わらないと感じたアーシャは国民の願いを取り戻すためバレンティノとスターと共に泳いで王国に戻った。
再び国民を城の前に招集したマグニフィコ王は密告をしたサイモンに褒美として王国に仕える強い騎士になるという願いを叶える。
反逆者となったアーシャは指名手配されサイモンはアーシャを捕える為に森へ向かうのだった。
願いの力
アーシャはダリアをはじめとする6人の友人と共に国民の願いを解放する作戦を考える。
そんな最中、マグニフィコ王に落胆したアマヤ王妃が現れアーシャたちに協力してくれることに。
アーシャは森に逃げ込み自分がマグニフィコ王を引きつけている間に仲間達に城から願いを解放させてもらうことを考える。
マグニフィコ王に追われながらもスターからもらった魔法の杖でなんとか抵抗していたアーシャだったが、彼女を追っていたのは王ではなくマグニフィコ王に変身したサイモンだったのだ。
魔法の杖も折れ、窮地に追い込まれたアーシャだったが森の動物たちの協力によってなんとか逃走することに成功し、急いで城に向かう。
マグニフィコ王は城の塔の上にのぼり、願いを全て吸収して力を得る。
強大な力を得た王はスターを槍の中に閉じ込めてしまう。
アーシャはマグニフィコ王を止めようとするが、彼女の力では抵抗できない。
アーシャは倒れながらも人々にロサス王国を守る為に願うこと訴えると人々の願いが集まり、マグニフィコ王の魔法を打ち破ることに成功する。
すると捕らわれていた願いは解放され人々の元に返された。
平和な王国の始まり
同時にスターも解放されるとマグニフィコ王は槍の中に閉じ込められた。
ロサス王国の新たな王としてアマヤ王妃が選ばれる。
密告をしたサイモンはアーシャに謝罪し、アーシャと友人たちが彼を許したのだった。
スターはアーシャに魔法の杖を授けると、アーシャは王国の人々が願い続けられるようにスターに誓った。
するとスターは空に戻っていたのである。
映画『ウィッシュ』の感想
本編が始まる前の冒頭部分でディズニーの100周年を振り返る演出が入るのだがその部分だけでもディズニー好きにとってはワクワクさせてくれる。
ディズニーランドやディズニー映画をみた高揚感を冒頭だけでも感じることができた上、さらに感動まであった。
本編の感想で言うと若干中身が薄いかなと言うのが正直なところではある。
国民の願いを悪用する王とそれに気付き抵抗するアーシャの構造はいいが「自分の願いは自分で叶える」というコンセプトにも関わらずアーシャは自分の力と言うよりスター頼りな部分が多いと感じた。
アーシャ自身や仲間との協力でマグニフィコ王を倒す方が見応えがあったのではないかと思う一方でミュージカルとしてはちょうどいい塩梅だったのかなと感じる部分もある。
日本語吹き替え版で鑑賞をしたのだが、アーシャの吹き替えを担当した生田絵梨花さんの歌が驚くほど上手くて聴き入ってしまった。
ストーリーだけでなく音楽的な要素でも楽しめることはこの作品の1番の魅力ではないかと思う。
マグニフィコ王の吹き替えを担当した福山雅治さんの歌はもちろん上手いのだが、若干ヴィランを意識しすぎた歌唱で個人的には苦手だった。もう少し普通の歌唱が聞きたかったというのが本音だ。
昨今のジェンダー問題を加味しているのか、登場人物の多様化が進んでいるなと作品を通して感じた。
アーシャの友人達は国籍も性別もバラバラだし、足に怪我を抱えていたり、身長が小さかったりと多様化していた。
実際多くの国で上映された時に自分の境遇に近いキャラクターがいることは感情移入しやすくなる為、いい傾向だなと感じた。
ディズニー映画には珍しく、恋愛要素が一切ないのが逆に作品の物足りなさを助長しているようにも感じる。
バレンティノのお調子者な性格は好きだったしスターも可愛かったので見ていて楽しかった。
深いことは考えずにディズニー感を感じたい人にはオススメの作品。
まとめ
今回は映画『ウィッシュ』をご紹介しました。
ディズニー100周年を記念した作品なのでディズニー好きには非常にオススメです。
ミュージカルとしても楽しめるので映画館で大音量で鑑賞してほしい。
生田絵梨花さんの歌唱は圧巻でした。
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最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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