今回ご紹介するのは映画『NOPE ノープ』です。
ゲットアウトやアスを手がけたジョーダン・ピール監督の最新作の感想とあらすじをネタバレ有りでご紹介していきます!
映画『NOPE ノープ』の作品情報
作品情報
作品名 | NOPE ノープ |
原題 | Nope |
監督 | ジョーダン・ピール |
脚本 | ジョーダン・ピール |
出演 | ダニエル・カルーヤ キキ・パーマー ブランドン・ペレア マイケル・ウィンコット キース・デビッド スティーブン・ユァン |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2022年8月26日 |
上映時間 | 131分 |
映画『NOPE ノープ』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
OJ・ヘイウッド (ダニエル・カルーヤ) 西部劇などの撮影に使用する馬を調教している経営難の牧場を父と営む。 | |
エメラルド・ヘイウッド (キキ・パーマー) 通称エム。OJの妹で自由奔放な性格 | |
エンジェル・トーレス (ブランドン・ペレア) 家電量販店に勤める。未確認物体に興味を持つ。 | |
アントレス・ホルスト (マイケル・ウィンコット) 映画のカメラマン。衝撃的な映像や他の人には撮ることのできない映像を追い求めている。 | |
リッキー・ジュープ・パク (スティーブン・ユァン) かつては有名子役であり、現在はテーマパークのオーナを務めている。 | |
オーティス・ヘイウッド・シニア (キース・デビッド) 古くから続くカリフォルニアにある馬牧場を営んでいる。OJとエメラルドの父。 |
映画『NOPE ノープ』のあらすじ
過去に放送されていたコメディドラマの「ゴーディ 家に帰る」の荒れ果てた撮影現場でゴーディが徘徊している。
場面は切り替わり、カリフォルニア州ロサンゼルスのヘイウッド・ハリウッド牧場。
この牧場では、訓練された馬を撮影用に貸し出していた。
ある日、OJと父オーティスは久しぶりに舞い込んだ仕事に向けて馬の調教をしていた。
すると突然空から雨のように何かが降ってきた。
するとオーティスは降ってきた5セント硬貨に当たり、落馬する。
急いで病院に運ぶも父オーティスは亡くなってしまったのだ。
半年後、牧場を継いだ息子OJは、CM撮影のためにラッキーという馬を連れて現場入りする。
遅れてきた妹のエメラルド、通称エムが注意事項の説明をするがスタッフが近寄り、驚いたラッキーが暴れ出し、仕事がキャンセルになってしまう。
OJはジュピター・パークというテーマパークを経営するジュープにラッキーを売る。
OJは過去に10頭ほどの馬をジュープに売っており、彼はいずれこれらの馬を買い戻したいと考えていた。
エムは勝手に商談の場所に現れるとジュープがかつて有名な子役であったことに気付き、彼の過去について色々な質問をした。
ジュープは彼の部屋で『ゴーディ、家に帰る』の撮影現場での出来事を説明する。
家に帰るとエムは怒った。
ジュープが牧場を買おうとしていることに不満を持つがエムはかつていた馬「Gジャン」の話をし、OJが彼女の気持ちを理解していたことを思い出す。
この先は物語の結末やネタバレを含みますので閲覧には充分ご注意ください!!
GHOST(ゴースト)
父が死んだときに乗っていた馬のゴーストが外に出ていたので、OJが連れ戻そうとするが、エムのかけた大音量のレコードに驚いて逃げてしまう。
OJは車で探しに出るが、立入禁止のジュープの敷地に入ると競技場から不気味な声が聞こえる。
突然、竜巻のような風と悲鳴のような音が起こり、OJはUFOのような物体を目撃する。
家に戻り、監視カメラの映像を確認するが、停電のため映っていない。OJはエムに父の死の原因に疑問を抱いていることを告げる。
エムとOJは家電量販店で監視カメラを購入し、UFOの映像を撮影して利益を得る計画を立てる。
カメラの設置に従業員のエンジェルが来るが、彼はUFOをUAP(未確認空中現象)と呼び、国が名前を変えるのは何かを隠そうとしているからだと主張する。
エムは盗んだ馬の像を持ち帰る、ジュープが追ってくるがジュープは自分のものだと証明できず、帰って行った。
カメラを設置した後、エンジェルは仲間に加わりたいと頼むが2人には即答で拒否され帰っていった。
CLOVER(クローバー)
ある晩、厩舎の灯りが突然つき、OJが様子を見に行く。
灯りを消そうとするが再びつき、黒い影が近づいてくる。
怯えるOJが携帯電話を取り出すと、宇宙人のような顔が映し出され、横にも同じ姿が現れる。
しかし、それらは実はジュープの子どもたちが宇宙人の扮装をしていただけだったのだ。
エムが監視カメラをチェックしていると、突然1台のカメラにカマキリの顔が映る。
そんな時、勝手に監視カメラをチェックしていたエンジェルからの電話でもう1台のカメラが止まっていることが判明し、外で何かが起こっていると感じる。
OJは再び竜巻のような風に遭遇し、馬の像が吸い上げられるのを目撃した。
UFOが飛び去る中、怯えたエムは今すぐ逃げようと提案するが、OJは馬の世話があるため残ることを選ぶ。
エムはCM撮影で知ったカメラマンのホルストにUFOの撮影を持ちかけるが相手にしてもらえなかった。
するとエンジェルが現れる。エムはエンジェルの違法な監視行為をとがめるが、エンジェルは動かない雲を見つけたと報告する。
エンジェルは雲を見て雲に船がいるかのように見えることを言うと、OJは「船じゃない」とつぶやいた。
GORDY(ゴーディ)
約25年前のドラマ『ゴーディ、家に帰る』の撮影現場。
その日はゴーディの誕生日だった。
メアリーが持ってきた大きなプレゼントの箱が開かれると中から風船が飛び出した。
大きな音と共に風船が割れると恐ろしい6分13秒の惨劇が始まったのだ。
ゴーディはメアリーに襲いかかり、執拗に殴ったり噛みついたりする。ジュープはテーブルの下に隠れて何もできなかった。
子供だけでなく大人の俳優たちも攻撃したゴーディは再びメアリーにも襲いかかり、彼女が動かなくなるまで攻撃したのだ。
その後、ジュープは血まみれのゴーディと目が合い距離を詰められる。
するとゴーディーはグータッチをしようと拳を出してきた。ジュープもそれに合わせて拳を出しグータッチをしようとした瞬間、ゴーディが射殺され、ジュープは返り血を浴びる。
ジュープはこの事件で1人だけ無傷で生き残ったのだった。
悪夢から目覚めた現在のジュープは、心配そうに寄り添う妻と今夜の仕事に向けて気合を入れ直した。
LUCKY(ラッキー)
雨に備えて、エンジェルはカメラにビニールをかけていた。
その頃、ジュピター・パークの競技場では、イベントが始まろうとしており、特別ゲストとして顔を隠したメアリーが登場し紹介された。
ジュープの横にはラッキーがおり、子どもたちの余興が始まる予定だが、突然停電が起こり、激しい風が吹き始める。
人々は風の渦に巻き込まれ、悲鳴が響く中、競技場にやってきたOJはUFOに吸い込まれそうになるが観客席の下に隠れ無事だった。
雨が降り始め、エンジェルは車に乗るがすぐに動かなくなる。
家でビデオを見ていたエムは、OJからの電話で異変を知ったエンジェルと共に家の中に避難する。
UFOが家の上空に来ると、鍵やコインが空から降り、窓には血が流れる。
ヘイウッド家には血の雨が降り注ぎ、エムとエンジェルは恐怖に震える。
OJはラッキーを車に乗せて帰宅しようとするが、血だらけの家に近づけない。車のドアを細く開けて外を確認すると、そこにはUFOがいた為、ドアを閉めるとロックをした。
朝になり雨が止み、OJが家に近づくと、血まみれの木馬の頭部が突然フロントガラスを突き破って落ちてくる。
OJはエンジェルの車に乗り換え、ふたりを乗せてUFOから逃れる。
ジュピター・パークの人々が姿を消したことがニュースで報じられ、OJとエムはエンジェルの家に身を寄せた。
夕食後、OJは馬の世話があるために家に戻ると言い、自らの安全を確保するため「目を見なきゃ食われない」と断言した。
エムのスマートフォンにはホルストから電話があり、事件を知り協力を申し出てきたのだ。
手動のIMAXカメラを持参し、UFOの影響を受けないようにしながら撮影しようとする。
OJは自らをオトリにし、ホルストとエンジェルが撮影、エムが監視カメラを担当する作戦を立てる。
OJはUFOをGジャンと名付けたのだった。
空気の人形「スカイダンサー」とバッテリーを盗んで用意したエンジェルは罪悪感に苛まれるが、「地球を救っている」と自らを奮い立たせた。
4人はトランシーバーを持ち、OJはオレンジ色の「スコーピオン・キング」のパーカーを着た。
JEAN JACKET(Gジャン)
山の斜面にいるホルストとエンジェルは、エムの合図でスカイダンサーたちを起動させた。
道の脇にスカイダンサーが踊る中でOJはラッキーに乗り走りだした。
するとバイクに乗ったライダーが現れる。エムが家から出るとライダーはエムに質問を浴びせるが、エムはゴシップサイトの記者だと気付き無視した。
ライダーは「無名でいろ」と言い残し、去っていった。
スカイダンサーたちは倒れ、周囲は無電力に陥った。
バイクに乗っていた記者は電子制御の異常で投げ出される。
OJは彼を助けようとするが、UFOの存在に気づいた記者はパニックになった。
OJは救助を諦め、記者が吸い上げられるのを見届ける。
その瞬間、ホルストのカメラはタイミング悪くフィルム交換中であり、撮影の成功は微妙だった。
次のチャンスを作ろうとOJはパーカーを被り一本道を馬に乗り走り出した。
旗を吸い込ませて撮影に成功するが、ホルストはより素晴らしい映像を撮るために自らGジャンに吸い込まれていく。
次に襲われたエンジェルは、防水シートと有刺鉄線に巻き付いたことで吐き出され助かる。
吸い込んだものが悪かったのかGジャンの姿は変化を始める。
恐怖に襲われたエムは逃げ出そうとし、OJはバイクに乗って逃げるようエムに告げるとGジャンを自分の方へと引きつけようとする。
OJとエムはお互いの想いをハンドサインで確認し合うとGジャンの攻撃でOJとラッキーが姿を消してしまう。
エムはバイクでジュピター・パークに向かい、無人のパークにGジャンを誘導する。
エムは巨大なジュープ君風船をGジャンに食わせようとし、成功する。
エムはパークにあった上空を撮影するカメラを使って決定的瞬間を捉えることに成功した。
ジュープ君風船がGジャンの体内で爆発し、エムは勝利を収める。
しかし、兄はいなくなりエムは彼を悼みながら園内をさまよう。
すると、エムは目の前にラッキーに乗ったOJの姿を見たのだった。
映画『NOPE ノープ』の考察
旧約聖書「ナホム書第3章6節」の意味とは?
わたしはあなたに汚物をかけ、あなたを辱め、あなたを見せ物にする
ナホム書第3章6節
映画はナホム書第3章6節の引用で始まる。
この言葉の意味を知らず何について言っているのか分からなかった人も多いのではないだろうか?
この内容はニネヴェに対する神の裁きを述べている。
神がニネヴェに対して罰を下し、その町を恥辱と汚損にさらすことを宣言しているのだ。
アッシリア帝国の首都ニネヴェでは人の皮を剥いだり、串刺しにしたりと敵国の人々を見世物にしていたそうだ。
そんなニネヴェに神からの裁きがくだるというのがこの節で示されている内容である。
では映画内でナホム書の内容がどのような意味を表しているのだろう?
それは支配しようとしたものには罰がくだるということを表しているのである。
ナホム書の通り撮影の為、馬のラッキーを支配しようとするが暴れ出し、支配され続けていた猿のゴーディも暴れ出した。
最終的には未確認飛行生物であるGジャンを用いてお金儲けをしようとしたジュープにも罰がくだったのだ。
つまり、支配しようとするものには罰がくだるということを旧約聖書、ナホム書第3章6節を用いて表現していたのだ。
「ゴーディ 家に帰る」という番組は存在するの?それともオマージュ?
結論から言ってしまうと「ゴーディ 家に帰る」という番組は実際には存在していない。
その為、「ゴーディ 家に帰る」は80年代〜90年代のホーム・コメディをオマージュして作られたものだと言える。
しかし、「ゴーディ 家に帰る」で起きた猿が人を襲う事件は実際に存在しているのだ。
その事件が起きたのは2009年、テレビ番組に出演経験のあるチンパンジーのトラビスが飼い主の友人の女性を顔を噛みちぎり引き裂いたのだ。
そのチンパンジーはその後、射殺された。
この事件を基に「ゴーディ 家に帰る」は作られたのだろうと考えられる。
ジュープが開催していたショーに出てきたバケモノみたいな顔の人は誰?
ジュープが開催されていたショーでゲストとして紹介されたベールを被ったバケモノみたいな風貌の女性は誰なのか疑問を抱く人も多かったと思う。
この女性は「ゴーディ 家に帰る」で生き残った女性の1人メアリーである。
共に生き残った女性のメアリーを奇跡の象徴として今から起こる奇跡を盛り上げようとショーにジュープが招待したのだ。
しかし、メアリーの顔はゴーディによって引きちぎられボロボロの状態になってしまっているのである。
その為、顔にはベールを掛けた状態だったのだ。
これは実際に起きた2009年の事件の被害女性を参考に映画に落とし込まれた映像である。
実際の女性がインタビューに応じる際も同じような格好をしているのだが現実は映画よりさらに悲惨な状態だ。
ゴーディの事件で靴が立っているのはなぜ?
ゴーディの事件で靴が立っていた事に関する直接的な意味は作品内には存在していなかったのではないかと思う。
しかし、その直立した靴を見た時、ジュープは奇跡体験をしたと錯覚したのではないだろうか?
偶然が重なり、生き残ることができたジュープは直立する靴を奇跡、幸運の象徴として崇拝するようになったのだ。
また、あの映像はジュープ視点であり、切迫した状況で靴が直立しているように錯覚した可能性や記憶の中で書き換えられている可能性もあることから靴が実際に直立していたかは不明である。
ただ、ジュープにとっては彼の幸運な出来事を象徴する記念品の1つなのである。
ゴーディの事件でジュープが生き残った理由は?
ゴーディの事件でなジュープだけが無傷で生き残ることができたのだろうか?
ジュープは、自分が運が良くて、ついていたと感じているようだが実際は別の理由があるのではないかと考察できる。
その理由とは、ゴーディと直接目が合わなかったからだ。
作品中、目が合うことで手懐けようとした生き物たちがことごく暴れ出した。
この設定は作品を通して共通している。
そのことから考えるとジュープが生き残れた理由はテーブルの下に隠れテーブルクロスがあったことでジュープと目が合わなかったことなのではないだろうか。
ジュープはなぜゴーディの記念品を飾っているの?
ジュープがゴーディの悲惨な事件があったのにも関わらず事件時の靴やゴーディに関する品々を展示しているのには理由がある。
それは自分の幸運を象徴するものだという事だ。
彼はあれだけの事件で無傷で生き残ることに成功した上、さらに直立する靴を目撃している。
靴が直立している理由は定かではないが彼からすれば全てが奇跡なのだ。
最悪の奇跡が彼にとっては幸運だった、そう感じているからこそ自分の幸運の象徴としていつまでも記念品として飾っているのである。
関わってきた俳優や多くの人が亡くなった惨事であり、トラウマである事件なのにも関わらずそれを商売として展示し、自慢げに語っている姿は異常であった。
ただ、極限状態に追い込まれた中で生き残った奇跡とその時目撃したという直立する靴は彼にとって人生を左右する程の衝撃的な出来事だったのだろう。
その窮地を偶然にも乗り越えられてしまったからこそ自分は選ばれた人間で「Gジャン」をも飼い慣らす事ができると錯覚したのではないだろうか。
一緒に映画を撮影しに行ったカメラマン、ホルストはなぜ自分から死にに行くようなことをしたのか?
Gジャンの撮影をするためにOJとエムの元にやってきたホルストはなぜ自分から死にに行くようなことをしたのだろうか?
考えられる理由としては捕食シーン好きが、いきすぎてしまった事が挙げられる。
ホルストは自宅のテレビで生き物の捕食シーンを好んで鑑賞していた。
そのことからGジャンの捕食を目の前で目撃した時にその映像を近くで撮影しようとした結果、あの行動につながったのではないかと考えられる。
捕食されることで最上級の捕食シーンを取れると考えたのか、はたまた捕食されてみたいという欲求なのか、どちらかは定かではないがホルストの趣味嗜好が捕食シーンを鑑賞する事だったことに代わりはない。
映画『NOPE ノープ』の感想
ゲットアウトやアスを手がけたジョーダン・ピール監督の最新作である。
ゲットアウトを初めて見たのは高校の頃でものすごい衝撃を受けた。それ以来何度も見たし色々な人にオススメしている作品だ。
そんなゲットアウトの監督が作った作品ということでめちゃくちゃ楽しみに鑑賞をした。
しかも主演がダニエル・カルーヤで同じということも楽しみな要因の1つだった。
ジョーダン・ピール監督の作品は毎回黒人俳優が主演でそういった起用に強い意志を感じる。
デビュー作がゲットアウトって本当に凄すぎる監督だしこれからの作品もかなり楽しみである。
内容は主人公の父が空からの謎の落下物直撃で死亡。
その後、その原因となったのが謎の飛行物体であるということに気付き主人公が妹と共にその映像を撮ろうと試みるが色々な出来事に巻き込まれていくといった内容である。
こうまとめれば、ただのUFOホラーね!って感じるかもしれないがそう簡単にはいかないのがこの映画。
単純にこのシーンどういうこと?って部分が多すぎて相当考えさせられるし見終わった後に一緒に見ていた相手と議論が弾む系の映画だ。
映画内で何度か「ゴーディー家に帰る」(映画内の架空の番組)という番組のシーンが流れる。
これは家族設定の演者の中で猿がペットなのか家族としてなのか定かではないが生活しているような設定の番組で、ある時、猿が暴れて役者たちが次々に殺されるという事件が起きる。
この時の映像がまずグロテスクなのだ。しかも意味深なシーンが多く最初は飛行物体と直接的に関わりがあるのではないかと思った。
最初は飛行物体に乗ってるのが猿なのでは?という浅はかな考えだった。
しかし、直接的な関わりはなかった。このシーン意味ないのでは?と思ったが後々考えると発見することがあった。
馬が暴れたり、猿が暴れたり、未確認飛行物体が暴れたりと人間が手懐けようとした生物たちはことごとく暴れる。
このシーンは生き物をそう簡単にはコントロールできないという事を伝え超常的な存在を見せ物にしたり金儲けの道具にしたりしようとする事に対する制裁が与えられていくことを表現しているのではないか?
また、映画冒頭に「わたしはあなたに汚物をかけ、あなたを辱め、あなたを見せ物にする」という旧約聖書の引用が出てくるのだがこれらのシーンを指す言葉なのではないかと思う。
自分自身、聖書の内容に詳しくなく、というか全く無知であり最初は何言ってるのか1ミリも理解出来なかったが後々教えてもらい腑に落ちた。
さらにめちゃくちゃ一貫されているなと思ったのが目を合わせると生物たちは暴れるという設定である。
CM撮影の馬が暴れた経緯も目があったことだったし飛行物体も見なければ襲われないという設定。
極め付けは猿が暴れた時、生き残ったジュープと猿との間にテーブルクロスがあったから襲われなかった。
この事実を映画を見終わった後に気付いた時は震えた。
一貫されている設定だしまさかそんなところでその伏線回収があるのかとジョーダン・ピール監督には脱帽である。
まとめ
今回はゲット・アウトやアスの監督を務めたジョーダン・ピール最新作である『NOPE ノープ』をご紹介してきました!
考えれば考えるだけ楽しめる作品なのでぜひ鑑賞して家族や友人、恋人と語り合ってほしい。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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