映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』の感想(ネタバレ)とあらすじ。新感覚ホラーを作ったのは双子のYouTuber監督⁉︎

トークトゥミーアイキャッチ ホラー/スリラー
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シスネ編集長
シスネ編集長

今回ご紹介するのは2023年12月22日(金)公開の最新映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』です。

A24が配給する新感覚ホラーをネタバレありで感想、あらすじを解説していきます。

映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』の作品情報

(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

作品情報

作品名 TALK TO ME トーク・トゥ・ミー
原題 Talk to Me
監督 ダニー・フィリッポウ
マイケル・フィリッポウ
脚本 ダニー・フィリッポウ
ビル・ハインツマン
出演 ソフィー・ワイルド
アレクサンドラ・ジェンセン
ジョー・バード
オーティス・ダンジ
ミランダ・オットー
ゾーイ・テラケス
マーカス・ジョンソン
製作国 オーストラリア
公開日時 2023年12月22日
上映時間 95分

 

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映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』の登場人物とキャスト

写真役名・キャスト・概要
ミアミア
(ソフィー・ワイルド)
母を無くして以来ジェイドの家族と親しく過ごす。ジェイドと共に憑依チャレンジに参加する。
ジェイドジェイド
(アレクサンドラ・ジェンセン)
ミアの親友の高校生。
ライリーライリー
(ジョー・バード)
ジェイドの弟。悪いことに対して興味を示す思春期。ミアを慕っている。
ダニエルダニエル
(オーティス・ダンジ)
ジェイドの恋人であり、ミアの元彼。
スースー
(ミランダ・オットー)
ライリーとジェイドの母。ミアを家族のように思っている。

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映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』の監督は2人組YouTuber⁉︎

ダニー・フィリッポウとマイケル・フィリッポウ
https://gaga.ne.jp/talktome

今作の監督を務めるのはオーストラリアの双子映画監督ダニー・フィリッポウマイケル・フィリッポウだ。

彼らは総再生回数15億回、登録者数680万人を誇る超人気YouTubeチャンネル「RACKARACKA」を運営し世界的に人気を誇る2人組YouTuberなのである。

『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』は2人の長編映画デビュー作である。

そんな彼らだがすでに今作の続編である『Talk 2 Me』や世界的に人気のゲーム、『ストリートファイター』の実写映画で監督をすることが決まっており、今もっとも注目度の高い監督だ。

数々のヒット作を生み出してきたA24の配給となった今作は制作段階から「A24っぽいよね」とよく話していたそうで、実際に配給が決まり最高の結果になったとダニーは語っていたそうだ。

そんな『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』はすでに全米で大ヒットしており、A24のホラー映画史上最高興行収入を記録している。

ダニー・フィリッポウとマイケル・フィリッポウのYouTube動画↓

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映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』のあらすじ

あるパーティーにて

若者たちが家でパーティーをしている最中、コールは兄のダケットを探していた。

ダケットが奥の部屋でキマってると聞きコールはその部屋に向かった。

コールは鍵のかかった部屋からダケットを見つけ彼を連れて帰ろうとするが、彼は突然コールを刺し、その後自分の顔にもナイフを刺し自殺してしまう

母を亡くした高校生ミア

ミアは母親の事故で亡くして以来、父と2人で暮らしていたが、母親の死後、父親マックスとの会話は少なくなり1日の大半を親友のジェイドの家で過ごしていた。

ある日、ミアはジェイドから弟のライリーを迎えに行くよう頼まれる。

ライリーを車で拾い、帰り道で瀕死のカンガルーに出会う。

ライリーは苦しむカンガルーを見て殺すようミアに頼むが、ミアはそれを断りその場を立ち去った。

憑依チャレンジに参加するミア、ジェイド、ライリー

憑依チャレンジをするパーティー
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

90秒憑依チャレンジがSNS上で流行しているのを見たミアとジェイドはその真意を確かめるために憑依チャレンジが行われているパーティーに参加する。

ミアの元彼でジェイドの彼氏であるダニエルとミア、ジェイド、ライリーの4人はジョスとヘイリーが主催するパーティー会場に向かった。

ミアは周りから少し嫌われており、孤独になることを恐れ仲間に入るため憑依チャレンジに立候補した。

憑依チャレンジは霊媒師の手を防腐加工した剥製の手を握手するように握り、「トーク・トゥ・ミー」と唱えることで霊と会話ができる。

それに加え、「レット・ミー・イン」と言うことで霊を体の中に憑依させることができるというものだった。

憑依チャレンジに挑戦するミア
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

ミアは疑いつついも降霊にチャレンジをすると目の前に霊が現れパニックになる。

周りに言われるがまま憑依をさせると彼女はライリーに向かって何やら不気味なことを話し始めたのだった。

90秒を超えると体を霊に乗っ取られてしまうという危険な降霊だがミアは93秒間憑依させてしまう。

ミアはなんとか憑依から元の状態に戻ることができた。

憑依が終わるとミアはその高揚感にハマり、またやりたいと感じるようになる。

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この先は物語の結末やネタバレを含みますので閲覧には充分ご注意ください!!

ライリーに霊が憑依する

ヘイリー
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

憑依チャレンジにハマったミアはジェイドの家で再び憑依チャレンジパーティーを開催することになる。

ジェイドの母スーは家でのパーティーを禁止していたが、彼女が留守の間に友人たちを招き入れパーティーが開催された。

ダニエル、ヘイリージョス、ミアと次々に憑依チャレンジを行い憑依の中毒性にハマり楽しんでいた。

そんな彼らを見てライリーも憑依チャレンジに挑戦したいと自ら志願した。

ジェイドは弟ライリーが憑依チャレンジをすることを許さず、呆れて部屋を出て行ってしまう。

するとライリーはミアに対して懇願した。18歳未満の憑依は危険とされておりやらせない雰囲気だったがミアが50秒だけならと許可を出したことによりライリーも憑依チャレンジをすることに。

ライリーの体に霊が憑依すると霊はミアの名前をよび彼女に話しかける。

憑依されたライリー
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

ミアはライリーに憑依したのがミアの母親であると感じ取った。

ミアは亡くなった母親と話したいと思うあまり、50秒がすぎてもライリーの憑依をやめようとさせなかった。その影響か長時間憑依させることになったライリーは身体を霊に乗っ取られてしまう。

身体を乗っ取られたライリーは自らの頭をテーブルや壁に何度も打ち付け死のうとしたのだった。

なんとか全員でライリーから霊を引き剥がすことに成功するが彼は重傷を負い病院に搬送された。

母親の霊が見えるミア

ミアはライリーを心配し、病室に訪れるがジェイドとスーはライリーが重傷を負ったのはミアのせいだと責任を問われライリーの様子を見ることができなかった。

ミアはライリーに母親が憑依して以来、母の霊を見るようになっていた

ミアを心配したダニエルが家まで送ろうとしてくれるがミアは1人になりたくないと言いダニエルを自宅に泊め一晩過ごすことになった。

ダニエルとミア
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

同じベットで寝ていた2人だったがミアが悪夢から目を覚ますと、目の前には老婆の霊がダニエルの足を舐めているのを目撃する。

ミアは咄嗟にダニエルを起こそうとするが彼が目を覚ますと足を舐めていたのは老婆ではなくミア自身だったことが判明する。

ダニエルはこの状況に驚き部屋から出て行ってしまった。

ミアは自分が足を舐めていた事実に混乱し鞄の中に入れて持ち帰ってきていた手の剥製を取り出し、母親と会話をしようとする。

すると、母親の霊が現れ自分の死が自殺ではなく事故だったこととミアを愛していたことを伝える。

加えて、ライリーの命が危なく苦しんでいるため、助けが必要だと伝えた。

ライリーを救いたいミア

ライリーを救う方法を考える中で、ジョスがダケットから手の剥製をパーティーで譲り受けたことを知った一行はダケットの兄であるコールに会いに行く。

コールは子供にまで降霊をやらせたのかと呆れる一方で霊は体に長く留まるほど力が弱くなる為、待つしかない事を彼らに伝えた

その帰り道、ミアは憑依を終了させる為のロウソクを消し忘れたことに気付く。

急いでライリーの病室にいきライリーの手に剥製を握らせロウソクの火を消すも中々上手くいかなかった。

ミアは自分自身に霊を憑依させライリーと接触することになる。目の前に現れた少女の霊を通してライリーの状況を確認する。

ライリーが多くの霊に苦しめられている様子を見たミアは尚更、彼を救い出さなけれればという気持ちが芽生える

死によってライリーを解放させようとするミア

ミアと死んだはずの母の霊
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

ミアが病院から家に戻ると父親のマックスが待っていた。

彼はミアに隠していたことがあると言うと母親が亡くなった時に残されていた遺書を取り出し読み上げる。

ミアは受け入れられない真実に悲しみ部屋で泣いているとそこに母親の霊が現れ父親が嘘をついているとミアに言ったのだった。さらにライリーの苦しみは死によって解放されると告げた。

その後、ミアは父親に突然襲われてしまう。

しかし、これは幻覚で1人で騒いでいるミアの様子を心配した父マックスがその場に駆けつけるとミアは床にあったハサミで現実のマックスの首を刺してしまう

ライリーを苦しみから解放するためにミアは病院に向かった。彼女はジェイドに連絡し家に呼び出し病室に入れる状態を作り出す。

病室に入ったミアはライリーを殺害しようとするが出来ず、ライリーを病院の外に連れ出すことに。

ジェイドはミアの家に到着するとマックスが首を刺され血を流して倒れているのを発見する。

ライリーの身が危ないと感じたジェイドは急いで母親スーに連絡し病院に戻る。

するとジェイドはミアがライリーを車椅子に乗せ高速道路に降りようとしているのを目撃する。

急いで駆けつけたジェイドによってライリーは間一髪助かるがミアが道路に出てしまい車に跳ねられたのだった。

ミア自身が憑依チャレンジの当事者に…

ミアは病院で父親がエレベーターに乗る姿やライリーが回復して退院する姿を目撃するが彼女の声には誰も反応をしなかった。

段々と周りの光が落ち、暗闇の中を彷徨うこととなったミアは光の方へと進んでいく。

光から差し伸べられた手を掴むと異国で繰り広げられているパーティーで憑依チャレンジをしている場所に現れる。

それにより自分は死に憑依する側になったことに気付いたのだった

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映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』の感想

ミア
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

キレの良い映像と洒落たヒップホップミュージックそしてホラー、グロい映像と異色な物たちの組み合わせが斬新で面白く見ていて飽きなかった。

ハマる人にはとことんハマるといった感じで、個人的にはかなり好きな作品だった。

映画でドラックや酒に溺れる人が描かれるのはこれまで幾度となく経験してきたことだが、降霊術の中毒になる人を描く映画なんてこれまであっただろうか?

降霊術でキマるというやばい設定から始まり、最終的には現実と幻想の区別がつかなくなる描きかたが良かった。

個人的には最終的に死んだのかどうなったのかわからない演出から暗闇になり光を求め進んでいくとミアが降霊する霊側になっている終わり方も好きだった。

降霊術という一見現実離れした設定ではあるもののSNS社会のリアルを感じさせてくれる作品だったと感じる。

みんながスマホで動画を撮り、異変が起きてもなお動画を撮り続ける姿はリアルだったしそのリアルに狂気まで感じた。

10代の多感な時期だとやはりやってはいけない事への憧れが強くなるのもリアルだしおそらくこの作品自体、降霊というよりドラックや酒などの社会問題を降霊に置き換え描いたのだろうと感じた。

あえて残念な部分を上げるとすれば、主人公のミアの性格ではないだろうか。

彼女の自分勝手で自分本位な性格は多くの人がこの作品にのめり込む事への障壁になったに違いないと感じた。

ミアがしっかりしてればライリーは生存していたのに…

ホラー要素よりも個人的に一番怖かったのはライリーが取り憑かれて自傷行為をするシーンだった。

かなりグロテスクだったので鑑賞には十分注意が必要。

それにしても映画冒頭のカンガルーのシーンはどんな意図だったのだろうか?

物語上、的確な意図があったのかは不明である。

しかし、可哀想だからという理由で、カンガルーを楽に殺してあげることが出来なかったミアの心理はラストのライリーのことを殺すことが出来なかった部分に通じるものがあるのではないかと感じた。

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まとめ

手の剥製
(C)2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

今回は映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』を紹介しました。

A24らしさ全開の作品で映画としてだけではなく実際に自分も体験をしているように感じさせられる作品なのでぜひ劇場でみてほしい。

普段SNSを使用する若者にはドンピシャだと感じた。

上映時間も長すぎずホラー映画としても良質なのでオススメです。

A24のオススメ作品↓

シスネ編集長
シスネ編集長

最後までご覧いただきありがとうございます!

次回の記事でお会いしましょう!

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