今回ご紹介するのは映画『マッドマックス2』です。
暴走族達の勢力が拡大し荒れ果てた荒野ではガソリンを巡る紛争に妻子を亡くし独り身となったマックスが巻き込まれる…!
映画『マッドマックス』(1979)のあらすじや感想を知りたい方はこちらから↓
映画『マッドマックス2』の作品情報
作品情報
作品名 | マッドマックス2 |
原題 | Mad Max II |
監督 | ジョージ・ミラー |
脚本 | テリー・ヘイズ ジョージ・ミラー ブライアン・ハナント |
出演 | メル・ギブソン ブルース・スペンス バーノン・ウェルズ エミル・ミンティ マイク・プレストン ケル・ニルソン |
製作国 | オーストラリア |
公開日時 | 1981年12月19日 |
上映時間 | 95分 |
映画『マッドマックス2』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
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マックス (メル・ギブソン) 元警察官だったが家族を失いその復讐を遂げてからは荒廃した世界をガソリンを求め彷徨っている。 | |
ジャイロ・キャプテン (ブルース・スペンス) ジャイロコプターのような不思議な乗り物に乗る男。マックスからガソリンを奪おうとするも返り討ちに遭い、彼をガソリンの精製所まで案内する。 | |
ウェズ (バーノン・ウェルズ) 暴走族の中でも際立って好戦的なメンバー。黒い羽毛の服と赤いモヒカン頭が特徴。 | |
フェラル・キッド (エミル・ミンティ) 言葉の話せない野生児。鋭く尖れたブーメランを自在に操り暴走族達を翻弄する。マックスに強い憧れを抱いている。 | |
パッパガーロ (マイク・プレストン) ガソリンの精製所のリーダー。暴走族の徹底攻撃にも抵抗し仲間思い。 | |
ヒューマンガス (ケル・ニルソン) 精製所のガソリンを狙う暴走族のリーダー。筋骨隆々の肉体とマスク姿が特徴。 |
映画『マッドマックス2』のあらすじ
荒野を彷徨うマックス
世界は二国間の戦争によって崩壊し、石油の精製技術が失われたため、ガソリンは極めて貴重な資源となっていた。
広大な荒野が広がるこの世界で、家族を失い何もかもを失い絶望に打ちひしがれたマックスは、相棒の犬と共に荒野を駆け巡りながら、日々ガソリンを奪い取る生活を送っていた。
ある日、いつものように荒野を走っていると、マックスは偶然、暴走族と遭遇してしまう。
すると、そこから激しいガソリン争奪戦が始まった。
マックスは激しい戦闘の末、何とか暴走族を打ち負かし、ガソリンを手に入れることができた。
しかし、追ってきた暴走族の一員であるウェズと睨み合うことになる。
殺気立ちながらも動けない状態でにらみ合うマックスとウェズ。
しかし、ウェズは何もせずに静かにその場を立ち去り、マックスはガソリンを補給すると再び相棒の犬と荒野を駆け出していった。
マックスからガソリンを奪おうとするジャイロ・キャプテン
マックスが荒野を彷徨っていると、放置されたジャイロコプターを見つける。
近寄って様子を見ていると、そこにはジャイロコプターの持ち主であるジャイロ・キャプテンが待ち構えていた。
不意を突かれたマックスは一度ジャイロキャプテンに捕まってしまう。
しかし、相棒の犬がジャイロキャプテンに飛び掛かるとその隙に逃げ、形勢逆転する。
マックスに殺されそうになったジャイロキャプテンは、命乞いし、大量のガソリンがある場所を知っていると言って、マックスをその場所へ案内することにした。
ガソリンをもらうために集落に潜入するマックス
ジャイロ・キャプテンに案内されマックスがたどり着いたのは、ガソリン精製工場を中心とした小さな集落だった。
監視していると、周囲に暴走族が潜んでいるのを発見する。
暴走族もこの集落の大量のガソリンを狙っているようだった。
マックスはジャイロ・キャプテンを手錠で拘束しながら、日々集落を見張っていると、ある日、集落から出てきた男が暴走族に襲われているのを目撃する。
マックスはその男を救出し、共に集落の中へと入っていった。
助けたことの見返りにガソリンを求めたマックスだったが、集落の住人たちやリーダーのパッパガーロに不審がられ、追い出されそうになる。
ガソリン精製工場を狙う暴走族
するとウェズ率いる暴走族が現れ、集落を取り囲んだ。
暴走族のリーダー、ヒューマンガスは、集落が保有するガソリンを引き渡すよう要求する。
そこに、集落に住む野生児フェラル・キッドが現れ、鉄製のブーメランを使って暴走族に攻撃を仕掛けたのだ。
ブーメランは暴走族の1人に直撃し、死亡した。更にブーメランを素手でキャッチした暴走族の指も切断することに成功する。
この状況に暴走族は一時的に撤退しますが、ヒューマンガスは集落のガソリンを全て奪うつもりでいた。
しかし、最初からヒューマンガスの要求に応じるつもりはなかったパッパガーロは、集落のガソリンを全て別の場所に移送する計画を立てていた。
そのためにはトレーラーが必要だったが、外に出ると暴走族の襲撃に遭う危険があり行動に移すことができていない状況だった。
トレーラーの在り処に心当たりがあるマックスは、ガソリンと引き換えに自分がトレーラーを持ってくると約束した。
ガソリンを貰うためにパッパガーロに協力するマックス
マックスは手錠で繋いでいたジャイロキャプテンを解放し、ジャイロコプターでトレーラーの場所に向かった。
持ってきたガソリンを入れて、トレーラーを動かし始める。
しかし、その動きが暴走族に察知され、トレーラーは攻撃を受けながら走ることになってしまう。
マックスは攻撃を受けつつも、卓越した運転技術でトレーラーを集落まで無事に運び込むことに成功する。
集落の人々はマックスを英雄と称え、パッパガーロは彼を仲間に迎え入れようとしたがマックスは約束のガソリンを手に入れると、1人で集落を後にした。
暴走族に襲撃されるマックス
マックスの乗るV8インターセプターを発見したウェズは、ヒューマンガスの制止を無視して仲間と共にマックスを襲撃した。
襲撃を受けたマックスは重傷を負いながらも、故障したV8インターセプターから何とか逃げ出す。
しかし、暴走族の追跡を受け、犬が殺され、マックスも絶体絶命の危機に陥ってしまう。
その時、車に仕掛けていた爆弾が起動し爆発すると、暴走族は逃げ出していった。
意識が朦朧とするマックスを救ったのは、ジャイロ・キャプテンだった。
ジャイロキャプテンに救われたマックスは、集落に連れて行かれ手当てを受けた。
回復したマックスは、命を救われた感謝の気持ちから、自らトレーラーを運転してガソリンを運ぶことを志願する。
ボロボロの体のマックスを見て集落の住人たちは不安げながらも、マックスの決意を尊重し、計画を進めることにした。
脱出作戦の開始
作戦決行の日、マックスの運転するトレーラーが集落を出発する。
緊張感が漂う中、マックスはハンドルを握りしめ、トレーラーを荒野へと導く。
トレーラーが暴走族に狙われるタイミングで、パッパガーロたちも集落を脱出し、周到に準備していた集落の爆破を実行する。
爆発の音が響き渡り、暴走族の注意を引くことで、一瞬の混乱を誘った。
その隙に集落の他のメンバーたちはバスで脱出したのだった。
マックスはジャイロキャプテン、フェラル・キッド、そして集落の女性戦士のサポートを受けながら、トレーラーを必死に走らせる。
ジャイロキャプテンは上空から暴走族の動きを監視し、フェラル・キッドは敵の妨害を試み、女性戦士はトレーラーの護衛に尽力した。
しかし、ウェズとヒューマンガスの猛烈な攻撃がトレーラーを襲う。
ウェズはバイクで猛烈に追いかけ、ヒューマンガスは大きな車両で体当たりしてくる。
マックスは卓越した運転技術を駆使し、敵の攻撃をかわし続けますが、その猛攻は激しさを増すばかりだった。
激しい戦闘の中で、マックスは一瞬の隙をついてトレーラーを操作し、ウェズを跳ね飛ばし、続けて、ヒューマンガスの車両に突っ込み、彼を車ごと粉砕したのだった。
しかし、その衝撃でトレーラーはバランスを崩し、ついに横転してしまった。
暴走族に勝利したマックス
トレーラーの中で意識を取り戻したマックスはトレーラーを確認すると、そこにはガソリンではなく砂が入っており、最初からマックスは単なる囮であることが明らかになった。
真実を知ったマックスとジャイロ・キャプテンは、笑い合いあう。
その後、新たな土地でジャイロ・キャプテンが集落のリーダーとなり、成長したフェラル・キッドがその後を継いだのだった。
しかし、マックスだけは荒野に姿を消し、行方不明のままだった。
映画『マッドマックス2』の感想
マッドマックスの続編ということでかなり楽しみにしながら鑑賞した。
前作は若干の物足りなさを感じていたものの今作はかなりの満足感を感じることができた。
前作は時代と予算の関係もあってか若干、チープさが否めない部分もあったのが本心ではあるが、今作は更にパワーアップしており、カーアクションの迫力はもちろんのこと、作品を通しての世界観も満足いくものだった。
前作は暴走族が荒れているとはいえ、まともな車やまともな家、街が登場するが今作はほぼ砂漠のような荒廃した土地となっており、そこでガソリンを奪いあっているという設定。
マッドマックスと聞いて誰もがイメージする世界観がここから始まったんだろうなと思った。
前作よりもワクワクしたり、ヒリヒリしたりという要素は増えているように感じた。
ガソリンの生成をする拠点を守ったり、移動を試みたりと人対人ではあるものの、若干ウォーキングデッドの後半のシリーズのような雰囲気を感じた。
単独行動をしており、一匹狼だったマックスが仲間と出会い、彼らの為に犠牲になりながらも戦う姿は男気そのものだった。
単独の描写だけでなく共闘する描写が増えたことで絵面も賑やかとなり満足感の高い作品だと感じた。
続編もどうなっていくのかかなり気になる。
映画のラストのナレーションであの小さかったフェラル・キッドが大人になって集落の長になっているみたいで驚いた。
まとめ
今回は映画『マッドマックス2』をご紹介してきました!
マッドマックスの続編として1981年に公開された40年以上前の作品でありながら見応えのあるアクションシーンが印象的な作品でした。
1作目の魅力を引き継ぎつつ、さらに荒れ果てた荒野という世界観が追加されており、現在公開されている新作へとつながる世界観を感じることができる作品でした。
マッドマックスのシリーズを振り返ってから新作を見にいくことをオススメします。
前作のあらすじを知りたい方はこちらから↓
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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