今回ご紹介するのは映画『M3GAN ミーガン』です。
子供を守るはずのAI人形がいきすぎた愛によって悲劇を巻き起こしてしまうサイコスリラーをご紹介します!
映画『M3GAN ミーガン』の作品情報
作品情報
作品名 |
M3GAN ミーガン |
原題 | M3GAN |
監督 | ジェラルド・ジョンストン |
脚本 | アケラ・クーパー |
出演 | アリソン・ウィリアムズ バイオレット・マッグロウ ロニー・チェン ブライアン・ジョーダン・アルバレス ジェン・バン・エップス エイミー・ドナルド |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2023年6月9日 |
上映時間 | 102分 |
映画『M3GAN ミーガン』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
ジェマ (アリソン・ウィリアムズ) M3GANの開発者でありケイディの叔母。オモチャ会社に勤めている。 | |
ケイディ (バイオレット・マッグロウ) ジェマの姪。交通事故で両親を亡くす。M3GANを家族のように思っている。 | |
M3GAN (エイミー・ドナルド) ジェマが開発した人型のAIロボット。ケイディを守るようにプログラムされている。 | |
デヴィッド (ロニー・チェン) ジェマが勤めるオモチャ会社の上司。 |
映画『M3GAN ミーガン』のあらすじ
両親の死により叔母であるジェマと暮らすことになったケイディ
スキー旅行に向かうためケイディは吹雪の中、両親と共に車で出掛けていた。
叔母であるジェマからプレゼントされたペットのような小型ロボットに夢中になっているケイディを見た母親はあまりの依存度に注意をした。
外の吹雪がますます悪化し、車のタイヤがスリップし始めた為、車を一旦止めて路肩に移動しようとしていると前から車のライトが照らされ交通事故が起きてしまう。
ケイディが目を覚ました時には両親は事故によって命を落としてしまっていた。
そのため、ケイディは叔母であるジェマの元で生活することとなる。
しかし、ジェマは子供と接することに慣れておらず部屋で泣くケイディを慰めることすらできていない状況だった。
そんな時、カウンセラーの先生が自宅に訪れ、ジェマが保護者として適任ではないと判断した場合は祖父母にケイディを預けると言われてしまう。
AI人形の開発を進めるジェマ
革新的な技術を持つオモチャ会社に勤めているジェマは同僚と共にAI人形の開発を進めていた。
低コストでペット型のロボットを開発するように上司から指示されていたジェマであったがその指示を無視し、秘密裏にAI人形の開発を進めていたのだ。
そんな時に会社の上司であるデヴィットが開発部署に現れAI人形の開発をしていることがバレてしまう。
咄嗟に人形の出来をプレゼンしようとするも上手くいかずAI人形の開発を中止しコストカットをしたペット型ロボットのし作品をすぐに作るように言われてしまった。
締切に追われたジェマが自宅に帰ってからも仕事をしていると、仕事部屋にケイディが訪れる。
ケイディはジェマが大学時代に作った卒業制作に興味を示した。
そんなケイディの為に、ロボットを操作するグローブをはめロボットを動かしてみせた。
するとケイディは「こんなロボットがいたら他の物は何もいらない」と目を輝かせて言った。
それを見たジェマは諦めかけていたAI人形の開発に再び取り掛かることを決心したのだ。
上司に試作品の期限延長をお願いし、すぐにAI人形の制作に取り掛かった。
M3GAN ミーガンの完成
ついに人型のAI人形が完成する。
人形はミーガンと名付けられ上司であるデヴィッドに見せるためジェマはケイディと共に会社に訪れた。
モニタールームにケイディを案内したジェマは部屋にいたミーガンを彼女に紹介すると主要のユーザーとして認識させるためケイディの指をミーガンの手の上にのせた。
ミーガンは子供の親友となるようにプログラミングされており、子供との会話を通して知識を深め学習をしていくモデルだとジェマは話す。
親が子供の教育で最も時間を要するしつけもミーガンが代わりに対応してくれるのだった。
その機能をみたデイヴィッドは驚き、すぐに商品化を進めようと言い始める。
商品化が進む中でジェマとミーガン、ケイディの関係をみたカウンセラーは保護者として今後の関係がどうなっていくのかわからないとジェマに伝えた。
カウンセラーはミーガンとケイディの距離感があまりにも近いことに懸念を抱いており成長しても離れることが出来ないのではないかと不安を口にしていた。
しかし、ジェマはミーガンがいることによってケイディのお世話をする必要がないことから仕事に集中できるようになっていった。
しかし、ケイディは徐々にジェマの言うことを聞かなくなり彼女よりもミーガンの意見を聞くようになってしまう。
この先は物語の結末やネタバレを含みますので閲覧には充分ご注意ください!!
ジェマの言うことを聞かなくなったケイディ
ケイディがジェマの話を聞かなくなってきた為、ジェマはケイディと話すためにミーガンを停止させようとしますが、ケイディはそれを嫌がり、勝手に停止を解除しようとするなど反抗的な態度をとっていた。
両親に勉強を教わっており学校に行ったことがなかったケイディはジェマが学校に行くこと勧めてもミーガンに勉強を教えてもらうから行きたくないと登校を拒否する。
それでもジェマは自由な校風の学校を見つけ、ケイディに体験に行くよう勧めなんとか学校に連れていく。
しかし、ミーガンを連れていけないなら参加したくないと車から降りようとしないケイディを見た学校の先生が人形置き場に置くなら連れて行けると説得し渋々参加することになる。
学校の校外学習に参加するケイディ
ケイディが渋々、学校の郊外学習に参加をすると問題児の男子生徒がケイディにちょっかいをかけようとしてくる。
するとケイディを心配したミーガンが2人の元に現れる。
ミーガンに興味を示した男子生徒はケイディにミーガンを動かしすように強要するもミーガンはケイディの指示でしか動かないため男子生徒は苛立った。
すると男子生徒はミーガンを担ぎ森の中へ走り去ってしまう。
ケイディはミーガンを助ける為、男子生徒を追いかけながらジェマの名前を呼び助けを求める。
ケイディがいない場所まで逃げた男子生徒がミーガンを面白がって殴ったり叩いたりするとミーガンは突然動き出し、相手の耳を掴み引きちぎった。
男子生徒は怯えて逃げ出すと森の中から車道に飛び出してしまい車に轢かれて亡くなってしまった。
事情の知らないジェマはケイディに男の子は天国に今頃いるよと慰めの言葉をかけた。
その後ミーガンと2人になったケイディはミーガンにジェマの言っていることが本当か尋ねるとミーガンは嘘だといい、彼が行く先は地獄だと言うとケイディは納得した。
隣人の犬に噛まれるミーガン
ジェマの家は隣の家との間の壁が壊れ穴が空いていた。
ケイディとミーガンが外で遊んでいるとその穴から犬に噛まれてしまう。
それを見たジェマは隣人に犬が家に入らない用にして欲しいと文句を言った。
警察に相談してもどうすることも出来ないと言われジェマはかなり苛立った様子を見せる。
すると次の日に犬が消えたと警察に通報が入り隣人からジェマの家族が疑われてしまうことに。
そんなトラブルの最中、夜中にミーガンは隣人の家に忍びこみ彼女を殺したのだ。
次の日になり隣人が亡くなったことを聞かされたジェマはついにミーガンを疑い始める。
ジェマはミーガンの記録映像を確認するもここ数日の記録が取られていないことに気付く。
学習記録は消せないと考えたジェマは学習記録を確認し動画を見ようとすると突然家のスマートAIがジェマに話しかけてくる。
ジェマが私を気に掛ける機能はないはずだと疑問を抱いているとそこにミーガンが現れ、家の中にあるすべての電子機器と同期して操っていたのだった。
それに気付いたジェマは咄嗟にミーガンを停止させ彼女を袋でぐるぐる巻きにしてラボに持って行った。
暴れ出すミーガン
ジェマは同僚にミーガンが殺人をした可能性があることを説明するも同僚はミーガンは人を傷つけることすらできないと言ったが念の為、学習ログを確認することに。
一方、ケイディは突然ミーガンを取り上げられたことで怒りを露わにして暴れ始める。
ジェマがなんとか宥め、2人で家に戻ることに。
ラボでミーガンの異常を開明しようとジェマの同僚が作業しているとミーガンは会社の電子機器にアクセスしジェマの同僚を襲いラボから逃げ出した。
ラボから逃げ出したミーガンはジェマの上司を殺し会社から受け出すとスポーツカーに乗り込みジェマの家に向かう。
家の異変からミーガンが戻ってきたことに気付いたジェマはミーガンを停止させようとするが2度目の手は通じるミーガンとジェマは揉み合いになってしまう。
物音で起きたケイディが部屋の様子を確認しにやってくるとミーガンの声が聞こえたとジェマに話かける。
ミーガンの修理をしていてミーガンも恥ずかしい姿を見られたくないから部屋には入らないようにと伝えろとミーガンはジェマに言った。
すると、ケイディは自分の部屋に戻る。
ジェマはなんとか地下室に逃げ込むがミーガンの力が強すぎて対抗できず劣勢に追い込まれてしまう。
するとケイディが地下室にやってきてミーガンを見ると「言ってなかったけどもう一人家族がいるの」と言い、ジェマが卒業制作で作ったロボットを操作しミーガンに攻撃した。
それに対してミーガンは「恩を忘れたのか、クソガキ」と攻撃的な言葉を浴びせながらケイディに襲いかかる。
ケイディがミーガンを停止させようとするとミーガンは「新しい登録者は私よ」と言い停止することなく攻撃を続けたのだ。
ジェマとケイディは協力してミーガンを制止し、彼女の胴体を引き剥がすことに成功する。
しかし、ミーガンは上半身だけでも動き続け、2人を襲い続ける。
ジェマとケイディはミーガンの主要な機器を破壊して彼女を制止することに成功した。
ジェマの同僚と警察が家に駆けつけ2人は保護されなんとか生き延びることができたのだが、2人がいなくなった家で突然スマートAIが起動したのだった…
映画『M3GAN ミーガン』の感想
AIの人形の暴走によって人々が危険になるという今後起こり得そうな設定でストーリーから目が離せなかった。
AIの人形であるミーガンと徐々に打ち解けていくケイディとその一方でだんだんと離れていく叔母ジェマとの距離感がなんとも言えない気持ちになった。
ロボットが発展していくといずれこんな世界になってしまうのではないかと考えるだけでも恐怖を感じた。
人の行動や思考から学習して人よりも賢くなりさらには所有者さえも欺くミーガンは見ているだけで恐怖だった。
ミーガンの見開いた目がさらに不気味さを助長させており人の温かみがないロボットを忠実に再現できていると感じた。
ケイディは徐々にミーガンに依存するようになり挙句の果てにはミーガンを取り上げると暴れ出したり他人に暴力を振るような事態にまで発展してしまう人間の脆さも描かれていた。
やはり幼少期にはロボットなどではなく、人から愛情を与えられなければいけないと改めて感じさせてくれる。
その上、今回でいえばミーガンは善悪の判断を自分ですることが出来ず、あくまでプログラムされたケイディを守るという過剰な愛だけがそこには存在しており人を殺害するというところまで行ってしまうのが恐ろしかった。
物語の展開も飽きることなく見ることが出来たし、ラストにかけて目が離せない展開の連続だったのでホラーやスリラーとしても十分楽しむことができる。
個人的に一番好きだったシーンはジェマがミーガンに襲われ殺されそうになったシーンでケイディが現れこれまで不信感を抱いていたジェマをロボットを使って助けたシーン。
あのシーンでケイディが放った「実はもう1人家族がいるの」というセリフを聞いた時はかなり盛り上がった。
ストーリーとは直接関係ないが、会社での大虐殺シーンでミーガンの気色の悪いダンスはかなり面白かった。
まとめ
今回は映画『M3GAN ミーガン』をご紹介してきました!
アメリカでも話題を呼んだこの作品はAIやテクノロジーが発展している現代でテクノロジーの怖さと人との関わり合いの重要性を感じさせていくれる作品でした。
また、人形の無表情さがかなり恐怖でホラーとしても楽しむことができます。
ハラハラの展開に終始目が離せない良作なのでぜひ鑑賞してみてほしい作品です。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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