今回ご紹介するのは映画『ダークナイト』です。
クリストファーノーラン監督のバットマン3部作の2作目をご紹介いたします!
前作の『バットマン・ビギンズ』のあらすじ、感想を知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
『ダークナイト』の作品情報
(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
作品情報
作品名 | ダークナイト |
原題 | The Dark Knight |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | ジョナサン・ノーラン クリストファー・ノーラン |
出演 | クリスチャン・ベール ヒース・レジャー アーロン・エッカート マイケル・ケイン マギー・ギレンホール ゲイリー・オールドマン モーガン・フリーマン キリアン・マーフィ モニーク・ガブリエラ・カーネン |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2008年8月9日 |
上映時間 | 152分 |
『ダークナイト』のキャラクターとキャスト
この作品を語るのに欠かせない主要キャラクターを紹介していくよ!
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
ブルース・ウェイン/バットマン (クリスチャン・ベール) 父の死をきっかけに犯罪を憎む大富豪。 裏の顔は夜の街を守るバットマンである。 | |
アルフレッド・ペニーワース (マイケル・ケイン) ウェイン家に仕える執事 | |
レイチェル・ドーズ (マギー・ギレンホール) ブルースの幼馴染みで検察官の女性。悪に屈せず正義を貫く。 現在はハービーの部下であり恋人。 | |
ジョーカー (ヒース・レジャー) 白塗りで裂けた口が特徴の男性。狂気的な見た目と行動でゴッサムシティを混乱に招く。 | |
ジェームズ・ゴードン (ゲイリー・オールドマン) ゴッサム・シティの中で唯一バットマンと協力関係を築き正義の為に戦っている警察官。 | |
ルーシャス・フォックス (モーガン・フリーマン) ウェイン社の現社長であり、かつてブルースの父が社長だった頃は役員を務めていた。 | |
ハービー・デント (アーロン・エッカート) ゴッサム・シティで新たに検事に着任した男性。 正義感が強くバットマンやゴードンと共にジョーカーを追い詰める。 |
『ダークナイト』のあらすじ
史上最悪の犯罪者ジョーカーの登場
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ピエロの仮面を被った盗賊集団がゴッサム・シティの銀行を襲った。
その銀行に預けられていたのはマフィアの金であった。ジョーカーは盗賊集団をあえて仲間割れさせるように仕向けていた。
次々に仲間同士で殺し合う集団の最後の1人に残った仮面の男が仮面を脱ぐとピエロの白塗りをしたジョーカーであった。
彼は大金をバスに積み込み1人で逃走することに成功した。
偽物バットマンの台頭
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ゴッサムに希望を与えたバットマンを模倣する人々が現れる。
バットマンの風貌を装った一般市民が増えることになり犯罪の現場でバットマンの偽物達が戦っていた。
しかし、バットマンは彼らに助けは必要ないと言い立ち去った。
ゴッサム市警のゴードンはバットマンと協力関係を築いていた。
彼はバットマンにジョーカーが現れたことと、マフィアが資金洗浄を行なった銀行を突き止めたことを伝える。
バットマンはジョーカー1人の確保よりも、マフィア組織を捕まえることを優先すると言うと立ち去った。
新任検事ハービー・デント
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アルフレッドはブルースがバットマンとして心身ともに疲弊していることを心配し、休暇を取ることを提案するが休むつもりはないと告げる。
しかし、彼の体はもうすでにボロボロであった。
アルフレッドはブルースにハービー・デントという新任の検事が現れ彼が味方になってくれるのではないかと言うが、ブルースはまだ信用できないといい尾行を続けさせる。
アルフレッドはハービー・デントと恋人関係にある幼馴染のレイチェルのことが気になっているのではないかとブルースに言うが彼は否定した。
ハービーはマフィアの逮捕に尽力しておりそれを見かねたゴードンは、彼に銀行に捜査令状を出すことを依頼する。
ハービーはゴードンとバットマンが手を組んでいることに気づいており自分も仲間に入れるよう打診する。
ゴードンはバットマンとの関係について言及しなかったが、ハービーは令状をとることを約束した。
ウェイン社はブルースの提案によりラウ社との合併を進めようとするが会議中にブルースは爆睡する。
彼はラウ社が違法行為を行なっていることを見抜いており、帳簿を入手する為に合併を進めていたのだ。
バットマン殺しを計画するジョーカー
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資金洗浄した銀行がバレたことについて心配し税理士のラウと会議をしていたマフィアの元に突然ジョーカーが現れる。
ラウは警察に見つかる前に資金を銀行から移したことを伝え、捜査の手がが届かない香港に逃げようとしていた。
ジョーカーはバットマンを殺すことをマフィアに提案し全資産の半分を要求するが彼らは要求を呑まず、ジョーカーはその場を立ち去ることに。
ラウが中国に逃げたことを知ったバットマン、ハービー、ゴードンは集まり会議をしていた。
中国政府が彼の引き渡しをしない為、手出しが出来ない状況だった。
バットマンは香港に渡りラウを連れ戻すことを決める。
ジョーカーはマフィアの組織の一角を乗っ取ることに成功していた。
犯罪者達の逮捕
香港に渡ったバットマンはフォックスと協力し、ラウの誘拐に成功する。
彼を飛行機に乗せゴッサムまで戻り警察署の前にラウを連れて行った。
警察署では検事のレイチェルが尋問を行なっていた、取引によってマフィアを逮捕するための情報を得た警察は彼らの逮捕に動くことに。
一方、マフィアはラウが逮捕されたことを知り、ジョーカーにバットマンの殺しを依頼しようと話していたが警察官のゴードンが現れ全員逮捕されてしまう。
ゴードンとハービー・デントの協力により、549人の犯罪者が一斉に検挙されることになる。
ジョーカーからバットマンへの宣戦布告
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ある時、バットマンの仮装をした男の死体が見つかる。
死体と共にジョーカーのカードがついており、「バットマンよ、名乗り出ろ」と記されていた。
それと同時にテレビ放送によってジョーカーはバットマンに向けて自分の正体を明かさなければ、毎日市民を殺すと脅迫をした。
ブルースは金持ちたちを集め資金集めのためのパーティーを開催した。
ブルースはハービーが未来への希望の光だと信じており、彼が象徴として表に立てばバットマンを引退できると考えていた。
警察が捜査を進めていく中で次の標的が判事と市警本部長であることがわかる。
ゴードンは彼らの安全を確保するように指示をするが、判事の乗った車は爆破され、市警本部長は酒に入っていた毒によって殺害されてしまう。
パーティーに現れたジョーカーはハービーを探していた。
ブルースはハービーを隠したあとバットマンとなりジョーカーの手下と戦った。
ジョーカーはレイチェルを人質にとり仮面を脱がなければ殺すと脅すと窓からレイチェルを突き落とした。
しかし、バットマンが彼女を追いビルから飛び降りなんとか救出することができた。
ゴッサム市警ゴードン死す
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2人の男の遺体が発見される。男の名前は「ハービー」と「デント」という名前だった。
殺害現場には次の犯行予告が置かれており、市長が狙われていることが分かった。
その頃、ウェイン社の外部コンサルタントであったコールマン・リースはバットマンの乗るタンブラーがウェイン社で作られた物である事に気が付きブルースがバットマンだと確信する。
フォックスに対して、口止め料として死ぬまで毎月1000万ドルを要求する。
しかし、悪党を倒す力を持ったバットマンを脅迫するのか?とフォックスに警告され脅しを撤回していた。
ゴードンは厳戒体制でパレードに臨むが警備隊に装ったジョーカーが市長を襲撃しそれを庇ったゴードンは射殺されてしまう。
レイチェルに危険が迫っていることを知ったハービーは彼女に電話をし危険を知らせる。
ハービーはジョーカーの手下を脅し、居場所を吐かせようとするが中々居場所を吐かない為、コイントスで裏が出たら彼を撃つことを決めコインを投げる。
しかし、そこに駆けつけたバットマンによって止められる。
バットマンついに正体を明かす⁉︎
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ジョーカーの手下の男から情報を聞き出すことができなかったバットマンはハービーに明日会見を開き自分の正体を明かすと告げる。
ハービーから話を聞いたレイチェルはブルースに、マスクを脱ぐことをやめるように伝えた。
しかし、ブルースは頑なに拒否する。
その翌日、ハービーは会見を開き、自分がバットマンだと偽証した為、ハービーは逮捕された。
この出来事を見たレイチェルはブルースに失望し、彼に手紙を書いてアルフレッドに託し時が来たら彼に渡すように伝え、警察署に向かった。
ハービーはジョーカーを誘き出す計画をレイチェルに話し、護送車に乗り込んだ。
途中、ジョーカーの手下たちに襲撃されるが、バットマンはバットポッドに取り付けたワイヤーを使ってジョーカーの車を停止させる。
ジョーカーと一騎打ちになったバットマンは彼を轢き殺すことはできず避けるとバイクで転倒してしまう。
ジョーカーに捕えられ絶対絶命の状況に陥るがその隙間を利用して、ゴードンがジョーカーを逮捕した。
ゴードンはジョーカーを欺くため死を偽装していたのだ。
ハービーはゴードンが生きていたことに驚いたが、報道陣から賞賛を受ける出来事となった。
ジョーカーの逮捕
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ゴードンは昇進し、ジョーカーの身元を調査するが、身元特定には及ばなかった。
一方で、ハービーが行方不明になり、バットマンはジョーカーを尋問することに。
ジョーカーはレイチェルも誘拐しており、バットマンと警察は彼らを救出しようと尽力する。
ジョーカーは警官を人質にし、電話を要求する。
その電話は警察署に囚えられた犯罪者の腹に仕掛けられており電話を掛けたことにより爆弾が爆発する。
ジョーカーは監禁しているレイチェルとハービーの場所を入れ替えてバットマンに伝える。
バットマンはレイチェルの元に向かうがそこにはハービーがいた。
ハービーを救出するが、彼は火事で重傷を負うことに。
レイチェルの元には警察が向かっており、救出が間に合わず亡くなってしまった。
ゴードンがショックを受けているとそこに、ジョーカーがラウを連れて逃走したと知らせが入る。
レイチェルの手紙
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アルフレッドはレイチェルから託された手紙を読んだ。
そこにはハービーとの結婚を決めたことと、ブルースの事を以前は愛していたが今は友達と思っている事などが綴られており、その内容に触れることをやめ手紙を燃やした。
ジョーカーはマフィアの集まりで札束の山に火をつけ資金の半分を燃やした。それにより仲間のラウを手中に収め、組織を支配した。
一方で、コールマンはバットマンの正体をテレビで暴露しようとするが、ジョーカーに妨げられる。
ジョーカーはバットマンの正体を明かさないようにし、コールマンを1時間以内に殺さなければ病院を吹き飛ばすと声明を出した。ゴードンはコールマンを守りつつ入院患者の移送を指示した。
ジョーカーに唆されるハービー
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ブルースはランボルギーニでコールマンとゴードンを追いかけ、コールマンの車が危険な状況に陥るのを防いだ。
一方、ジョーカーはハービーが入院中の病院に訪れ、彼の怒りを利用して悪の道に引きずり込もうとした。
ハービーはコインを使ってジョーカーを生かすか死なせるかの選択を決めようとし、結果的にジョーカーは生き残り、病院を爆破してバスに乗り込んだ。
その後、ハービーの行方が分からなくなり、ゴードンは彼を捜索した。ジョーカーはニュースキャスターと市民を人質に取り、テレビを通じて市民にゲームを提案する。
市民に対して自分の指示に従うよう要求し、橋とトンネルには気を付けろと忠告した。その言葉によって市民たちは驚きと不安に包まれる事に。
ジョーカーから市民への挑戦
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ハービーは警官のワーツをコインを使って生かすか死なせるかの選択をしようとする、結果的にワーツは殺された。
その後、ハービーはマフィアのマローニに会い、レイチェルを監禁した警官の名前を尋ねる。その警官はアンナ・ラミレスで、ハービーはマローニと運転手の運命をコインで決めた。
マローニは助かり、運転手は殺された。
市民が乗ったフェリーと囚人が乗ったフェリーが出航し、爆弾と起爆装置が発見される。
スピーカーからジョーカーの声が聞こえ、起爆装置は相手側のフェリーを爆破するためのものであることを明かす。
ジョーカーはボタンを押した方の船を助けると伝え、その選択を市民たちに迫った。
闇堕ちしたハービー
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ハービーはアンナを利用して、ゴードンの家族をレイチェルが亡くなった建物に連れ出した。
アンナの運命はコインを使って決めたが、結局彼女を殺さずに助ける。
バットマンはジョーカーの居場所を突き止め、ゴードンに連絡した。
バットマンは1人でジョーカーのアジトに侵入し、道化師のマスクを被った人質と医者の格好をしたジョーカーの手下と対峙する。
SWATがアジトに突入する際、バットマンは人質を守り、その後SWATが彼らを保護した。
最終的にバットマンはジョーカーを捕まえたが、ジョーカーはハービーを悪党として転落させたことをバットマンに伝える。
フェリーに乗っていた市民と囚人はどちらもボタンを押すかどうか葛藤していたが結局、起爆装置を押さず、両者ともに無事だった。
市民のため犯罪を背負ったバットマン
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ゴードンは家族がハービーに捕まり、急いでレイチェルが亡くなった建物に向かった。
ハービーは裏切り者の警官見抜けなかったゴードンに対して怒りに満ちて非難した。
そして、ゴードンの息子ジミーを人質に取ると、その時、バットマンが現れ、ハービーの計画を阻止しようとした。
ハービーはジミーの運命をコインを投げて決めようとしたが、バットマンが体当たりをしてバットマンとハービーは転落してしまう。
結果的にジミーは救われ、バットマンは生き残るが、ハービーは亡くなってしまった。
ハービーの正義のイメージが崩れることで、市民たちは絶望し、過去の悪との戦いが無駄になる可能性があった。
これがジョーカーの望む結末だったが、それだけは避けたいバットマンは市民たちを守るためにハービーの罪を負う決断をした。
ゴードンはそれを阻止しようとするが、バットマンは街を守るために罪を被り警察から追われる決断をしたのだった。
『ダークナイト』の感想・解説
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ダークナイトトリロジーの2作目である今作はゴッサム・シティをより良い街にする為に悪と戦うバットマンvs狂気の犯罪者ジョーカーの構図が描かれた作品だった。
バットマンが正義のヒーローとして世間に認められ、模倣する人が現れたり、共に悪と戦う仲間が出来たりと大きく進展していた。
そんな中でジョーカーが現れ状況が一変し多くの市民が犠牲となった中でも最後まで市民の為に戦うバットマンの姿はカッコいい。
今作の見どころはやはりバットマンの協力者として現れたハービー・デントの存在だろう。
バットマン、ハービー、ゴードンで協力しジョーカーを追い詰め逮捕までこぎつけたが、
一歩上をいく非道さを持つジョーカーによって、愛する人を失い闇堕ちしてしまったハービーの思いの変化も見所の一つである。
これに付随してトゥーフェイスがどのようにして生まれたのかが丁寧に描かれている部分も良かった。
ブルースはレイチェルが自分の事を本心では好きだと思っているが実際に彼女は彼ではなくハービーを選んでいた事が分かり切ない。
ハービー以上にレイチェルの死を悲しんでいる筈のブルースは悲しむまもなく市民の為に戦っていた。こういった人間関係の部分にも見どころが詰まっている。
ハービーが闇堕ちし亡くなっても尚、彼は市民の光だとして彼が犯した殺人の容疑を被ったバットマンは男らしかったし彼がバットマンである所以はそこだなと感じた。
また、何よりもジョーカーを演じたヒース・レジャーの演技は秀逸で狂気じみた演技は見ているこちらまでゾクゾクしてしまうほどの恐怖を感じた。
彼の迫力と存在感はヒーローよりも目立つ悪役として今後も語り継がれるだろう。
まとめ
クリストファー・ノーラン監督のダークナイトトリロジーの2作目である今作はジョーカーが登場し、バットマンの協力者であるハービー・デントが現れ裏切りがあり見応えのある作品だった。
愛する人を失うことで正義から悪へと転落してしまうハービーの姿、狂人ジョーカーを演じたヒース・レジャーの演技力は是非見てほしい部分である。
続編の3作目に関しても後日レビューしていこうと思う。
ダークナイトトリロジー1作目を振り返りたい方はこちらの記事をご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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