今回ご紹介するのはAmazon Prime Videoで公開された映画『次元大介』です。
ルパン三世に登場する人気キャラクターの実写版映画について登場人物やキャスト、感想をご紹介します!
Amazonオリジナル作品『次元大介』の作品情報
作品情報
作品名 | 次元大介 |
監督 | 橋本一 |
脚本 | 赤松義正 |
出演 | 玉山鉄二 真木よう子 真木ことか さとうほなみ 笹野高史 永瀬正敏 草笛光子 |
製作国 | 日本 |
公開日時 | 2023年10月13日 (Amazon Prime Videoにて配信開始) |
上映時間 | 120分 |
Amazonオリジナル作品『次元大介』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
次元大介 (玉山鉄二) ルパン三世の唯一無二の相棒。早撃の天才ガンマン。 | |
アデル (真木よう子) 謎の組織のボスで片足がなく車椅子に乗っている。声を失っておりAIの声で話す。 | |
水沢オト (真木ことか) 過去の出来事により言葉を発することが出来なくなった少女。 | |
矢口千春 (草笛光子) かつて裏社会で世界一のガンスミスと呼ばれていたが現在は引退し時計屋を営む。 | |
川島武 (永瀬正敏) アデルの右腕。 | |
瑠璃 (さとうほなみ) 川島の恋人。 |
Amazonオリジナル作品『次元大介』のあらすじ
世界一のガンマン 次元大介
ガンマンBSJに早撃ち勝負を挑まれた次元大介は勝負に勝利した。
しかし、次元は一発で仕留めたと思っていた相手が息をしていたことでコンバット・マグナムの射撃に違和感を感じる。
その問題を解消する為にメキシコのガンスミス、ケーリーの元を訪れた次元だったがコンバット・マグナムの問題を解決することはできず新しい銃を勧められるだけだった。
コンバット・マグナムは古すぎて現在は一部のコレクターが骨董品として収集する銃となっていたのだ。
次元がケリーの元を去ろうとするとケリーが彼を呼び止める。
ケリーは次元に「世界一のガンスミスが日本にいるという噂を聞く」と伝えた。
それを知った次元は彼の元を後にし、日本に向かう事に。
日本に訪れた次元大介
日本に訪れた次元大介は悪の最果てと呼ばれる泥魚街に訪れた。
この街は悪に染まった逸れものたちが行き場をなくし最後に辿りつく街だった。
この街の情報はすぐに全員に知れ渡り次元大介が泥魚街を訪れたことは皆が知っていた。
次元は泥魚街の飲み屋を訪れ、金城という男とコンタクトをとった。
彼は次元の行動を全て把握しており行動はこの街を仕切るボスに全て筒抜けになっていると警告をした。
しかし、世界一のガンスミスが商店街で時計屋を営んでいる矢口千春であると次元大介に教えたのだった。
世界一のガンスミス 矢口千春
世界一のガンスミス矢口千春がいる店を聞いた次元は彼女の店を訪ねた。
次元は矢口千春が老女であることを驚くが彼女に自分のコンバット・マグナムをみせ修理を頼む事にする。
しかし、銃を確認した矢口千春は次元が銃の不調に気づくことができかったことに呆れた様子を見せた。
そして、すでにガンスミスは引退したと言い、修理をすることを断ったのだった。
鯉のぼりのボス アデル
その頃、泥魚街に住んでいる悠也と恭子は大金に替わると言われる少女を誘拐して逃亡していた。
ヤクザの猪田正蔵は鯉のぼりのボスである車椅子の女性アデルを呼び出した。
アデルは先代のボスを殺したのだった。
猪田は悠也を尋問した事でアデルが子供を材料にして薬物を作っていることを知った。
それを知った猪田はアデルに対して高圧的な態度をとり泥魚街は今まで通り俺が面倒を見てやるとアデルに言います。
しかし、アデルはその場にいたヤクザを全員部下の川島と共に射殺した。
アデルは川島に悠也と恭子がさらった女の子を探すように命じた。
声を失った少女 オト
次元は広重康晴という情報屋から時計職人で以前ガンスミスをしていた矢口千春の腕前を教えてもらう。
それを知った次元は再び矢口の時計店を訪ねる。
するとそこに時計を持った少女が現れた。
少女が持っていた時計はかつて矢口が恭子に渡した銃との引換券だったのだ。
当時、妊娠をした子供を街のボスのせいで失った恭子が矢口の元に時計を買いにきた際に銃を売ることなく時計を渡し銃の引換券だと嘘をついていたのだった。
恭子が危機に陥っている事に気が付いた矢口は次元にコンバット・マグナムの修理をする代わりに協力して欲しと頼んだ。
子供嫌いの次元だったがコンバット・マグナムを修理してもらう為、矢口に協力することになる。
子供を使った薬物で世界を支配しようとするアデル
次元はオトを連れ恭子のいた古い納屋に辿りついた。
中を捜索しているとすでに拷問によって殺害されている恭子を見つける。
殺気から中に敵がいることに気付いた次元だったが建物の中にオトが入ってきたことでオトの危険を考えその場を去ることにする。
アデルの開発した薬物には老化速度を低下させる作用があった。
アデルはこの薬物を裏社会のバイヤーを捌かせ警察や政治家、財界人などの表の世界を支配する人間たちに影響を与える力を手に入れようとしていた。
アデルが狙っていた少女は次元と共に行動をしているオトだと知ったアデルは「次元が一緒なら世界一派手なプラカードをつけて歩いているようなものだ」と言った。
変幻自在の顔を持つ男 川島
眠っているオトの様子を見に行った矢口はオトが寝言を話していることを見る。
それを知った次元は恐怖などの体験によって言葉が発せない病気の失声症なのではないかと考える。
アデルの部下の川島は恋人で風俗嬢をしている瑠璃と会う。
川島は瑠璃の為に街をよくする事が目的でありアデルに従っていることが救われる為の方法だと信じていた。
そんな川島の姿を瑠璃は心配していたのだった。
恭子が亡くなったことを聞いた矢口は泥魚街に向かい、恭子の知り合いである瑠璃に会いに行く。
しかし、恭子に娘がいなかったことを知る。そこにアデルが現れ矢口に対して銃の取引をしたいと持ちかけるが矢口は引退をしているという理由でそれを断った。
次元はオトが書いた手帳を読むとそこにはこれまで体験した恐怖の出来事について書かれていた。
次元はオトとタバコを買いに行き、そのついでに手帳に紐をつけオトにあげた。
手紙の内容と矢口が泥魚街で聞いてきた情報からオトは泥魚街に攫われた子供であることに気付いた次元は街を出る事を矢口に提案する。
準備をして店を出ようとした途端、店の電気が暗くなり次元を襲う敵が現れるが次元は侵入者を倒した。
侵入者と戦っている間に川島にオトを人質に取られてしまった。次元は川島が顔を自由にかえることができ、既に出会っていたことに気付くも川島が投げた睡眠剤入りの注射によって2日間寝たきりになってしまう。
矢口のおかげで、なんとかして次元は逃げ切ることができたがオトは川島に連れ去られてしまった。
薬物の原料として使われる オト
連れ去られたオトは薬物の原料として利用されようとしていた。
オトは幼少期に経験した恐怖体験によって体内でストレスのホルモンが異常に分泌されそれが高濃度で蓄積されていたのだ。
この条件下に置かれた血液が薬物の原料に変わるのだった。
アデルも幼少期に足を切られたことによってかつては薬物の原料として血液を抜かれていた過去を持っていた。
連れ去られたオトを助ける為、矢口は警察に行こうとする。
しかし、次元は矢口自身が銃の事で捕まってしまうと忠告した上で警察ではオトを救えないと言った。
次元は矢口が作った銃を受け取りオトを助ける為に泥魚街へ向かうことに。
オトを救出に向かう次元大介
次元は情報屋から「鯉のぼり」に関する情報を受け取り、調達屋の浦沢から多量の弾丸を手に入れた。
泥魚街で次元の襲撃を予期していた鯉のぼりの連中は、街に防衛網を築いていたが、次元は街に送り込まれた刺客を倒しながら本部に向かう。
本部前で弾薬を使い果たし、窮地に立つ次元に、バスで到着した矢口が修理したコンバット・マグナムを手渡す。次元はその武器を使って驚異的な射撃技術で敵を圧倒する。
本部内に入ると、再び暗闇の中で川島と対峙した。
川島の能力に苦しむ次元は、彼の実力を認めつつも、オトを人質に取った彼の行動に怒りを覚えていた。
なんとか次元は川島を仕留めることに成功する。
次元は「鯉のぼり」の中枢で多くの子どもの遺体を発見し、秋山とその護衛を射殺する。
最深部でアデルとオトと対面した。
アデルはオトの幸せを願い、彼女が望むものは全て与えるから手を引くように次元に伝える。
しかし、次元はアデルの提案を拒否し、オトの心を救うために退かないことを決意したのだった。
次元大介と早撃ち対決をするアデル
アデルは早撃ちの名手として知られていた。
彼女は次元に弾丸を一つ与えて勝負を挑む。
車椅子が壁についたら勝負といって戦いを開始する。
オトと同じような境遇で育ったアデルは、かつての自分に次元がいたら何かが変わっていたかもしれないと感じつつも、次元に敗れ絶命します。
次元はオトを矢口時計店に連れ帰り、矢口はオトを自分の家族として育てるために、オトの戸籍を買ってほしいと頼みます。
次元は再会を約束し、日本での新たな仕事に取り組むことを決意したのだった。
Amazonオリジナル作品『次元大介』の感想と解説
Amazonオリジナル作品『次元大介』で主人公の次元大介を演じるのは2014年に公開された実写映画『ルパン三世』で次元大介役を務めた玉山鉄二が務めている。
ルパン三世が出演しない今作はコメディ的な要素よりも次元大介のワイルドでクールな部分をメインに描いている印象を受けた。
個人的には原作ほどのワイルドさや次元大介の魅力をあまり感じられない作品だった。
内容も単純すぎる部分が多いなと感じられ、銃撃戦や戦闘シーンの作りもリアリティに欠けていた。
次元の銃のテクニックをひき立たせるためか、敵役の弾は全く次元には当たらない。
銃撃戦で大量の銃が次元に向けて発砲されるも全てが外れるという違和感しかないシーンを見てしまった。
個人的にはもう少しリアリティのある内容にするべきだったのではないかと感じた。特に銃撃戦の部分や子供から薬を作るという謎設定の部分を改良しても良かったと思う。
全体的にあっさりした内容となっており期待ほどの満足感を得られなかった作品。
シリアスに描くならよりリアルに、そうでなければもう少しコメディよりの内容にしてもいいのではないかと個人的には感じた。
まとめ
今回はAmazonオリジナル作品『次元大介』をご紹介しました。
ルパン三世が好きな方にはおすすめできる作品です。
ただ、原作との乖離は甚だしく原作の次元が好きな人からすると別人と感じてしまうのではないかと思った。
また、シリアスなストーリーやガンアクションを期待してみることはお勧めできない内容となっております。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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