今回ご紹介するのは映画『インサイド・ヘッド』です。
続編の公開で全米で大ヒットしているシリーズ1作目を振り返ります!
映画『インサイド・ヘッド2』の感想とあらすじはこちらから↓
映画『インサイド・ヘッド』の作品情報
作品情報
作品名 | インサイド・ヘッド |
原題 | Inside Out |
監督 |
ピート・ドクター |
脚本 | ピート・ドクター メグ・レフォーブ ジョシュ・クーリー |
出演 | 竹内結子 大竹しのぶ 佐藤二朗 落合弘治 浦山迅 小松由佳 伊集院茉衣 田中敦子 花輪英司 |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2015年7月18日 |
上映時間 | 94分 |
映画『インサイド・ヘッド』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
---|---|
ヨロコビ (竹内結子) ライリーをハッピーな気持ちにさせる感情。感情たちのリーダー的存在だが、たまに空気の読めない行動をすることも。 | |
カナシミ (大竹しのぶ) ネガティブな感情に支配されている。みんなを盛り下げるような発言が多い。 | |
ムカムカ (小松由佳) 気分屋で文句が多い感情。嫌なものを遠ざける役割を担う。 | |
ビビリ (落合弘治) ライリーを危険や恐怖から守る感情。 | |
イカリ (浦山迅) ライリーの怒りの感情。売られた喧嘩は必ず買い、一度切れると止めることができない… | |
ビンボン (佐藤二朗) 動物にハマっていたライリーが3歳の頃に考え出した空想上の友達。 | |
ライリー (伊集院茉衣) アイスホッケーが得意な11歳の女の子。生まれ育ったミネソタから離れ、サンフランシスコに移住することに。 | |
ママ (田中敦子) 引っ越しによっていつも元気だったライリーの変化を心配している。 | |
パパ (花輪英司) 新しい仕事で忙しくなかなかライリーの事を気に掛けることができない。 |
映画『インサイド・ヘッド』のあらすじ
ライリーの誕生
ミネソタ州のある病院で1人の女の子が誕生した。
彼女の名前はライリー。
彼女は両親から愛され、幸せに包まれ生まれてきたのだった。
その瞬間、彼女の心の中でも何かが誕生したのだ。
それは彼女の感情たちであり、ライリーの成長に深く関わる存在だった。
ライリーが誕生すると同時に、最初にヨロコビという感情が生まれてきた。
ヨロコビは、彼女の中で最も重要な感情として位置づけられ、彼女を幸せに導く役割を担っていた。
しかし、ライリーが成長するにつれて、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリといった他の感情も次第に彼女の心に加わり、それぞれが彼女の日常生活に影響を与えるようになる。
司令室でライリーの行動をコントロールする感情たち
感情たちはライリーの頭の中にある司令室でライリーの行動をコントロールしていた。
司令室では、ライリーがその日に感じた感情が色とりどりの記憶ボールとなり、整理されていくのだった。
ヨロコビはその中でもリーダー的存在であり、ライリーの人生を幸せなものにしようと懸命に努力していた。
一方で、ライリーにネガティブな感情を与えてしまうカナシミはしばしば厄介者と見なされ、ヨロコビによって影響を抑えられることが多い状況だった。
ライリーに訪れた大きな転機
ある日、ライリーの生活に大きな転機が訪れる。
父親の仕事の関係でサンフランシスコに引っ越すことになり、ライリーは生まれ育ったミネソタを離れることになってしまったのだ。
新しい環境に順応しようとするライリーでしたが、家は古く、荷物も遅れて届き、学校でも馴染めず、彼女の心の中で混乱が生じていた。
転校初日のクラスでライリーは自己紹介をすることになり、アイスホッケーや家族のことを話し始める。
すると、カナシミが誤って大切な記憶に触れてしまい、その瞬間、ライリーは学校で自己紹介中に感情を抑えきれずに泣いてしまったのだ。
ライリーが泣き出して焦ったヨロコビは急いでカナシミを記憶のボールから引き離そうとするが、これが引き金となり、2人はいらない記憶たちを整理するチューブに吸い込まれてしまう。
ヨロコビとカナシミは司令室から遠く離れた記憶貯蔵庫に飛ばされてしまったのだった。
ライリーをコントロールしようとする残された感情たち
残されたイカリ、ムカムカ、ビビリの3つの感情だけでは、ライリーをうまく導くことができなかった。
新しいクラスメイトやかつての親友、大切な両親との関係までも徐々に溝が生まれてきてしまっていた。
それによってライリーの過去の記憶で形成されていた、友達の島、ホッケーの島、おふざけの島の機能が停止してしまったのだ。
記憶の貯蔵庫から司令室に戻る方法を模索するヨロコビとカナシミ
ヨロコビとカナシミは記憶貯蔵庫で、ライリーの過去の記憶を探しながら司令室への道を探っていた。
途中で彼らはビンボンという、ライリーの幼い頃の想像上の友達に出会う。
ビンボンはライリーが3歳で動物にハマっていた頃に空想の中に誕生し友達で、ゾウの鼻を持ち、猫の尻尾を持っているのだった。
ビンボンの助けを借りて、二人は司令室に戻ろうとする。
ヨロコビはカナシミの忠告を無視し、司令室までの近道を知っているというビンボンについていってしまった。
ビンボンの力を借りて司令室に戻るヨロコビとカナシミ
記憶の焼却炉の中に入ってしまった、ヨロコビ、カナシミ、ビンボンだったがなんとか抜け出すことに成功し、再び司令室を目指す。
その後、ビンボンのロケットに乗って司令室に帰ろうとするも中々うまく飛べない状況が続いていた。
そんな時、ビンボンは自分が犠牲になりロケットを降りることで重量を軽くし、ヨロコビが地上に戻れるようにしたのだった。
冒険の中でヨロコビはカナシミの重要性を次第に理解し始めていた。
ヨロコビはこれまで、ライリーを幸せにすることだけが大切だと信じていましたが、カナシミもまた、ライリーの感情にとって不可欠な存在であることに気づいたのだった。
両親に本当の気持ちを打ち明けたライリー
一方、司令室では全く状況が良くならないことにイライラしたイカリが家出をしてミネソタに帰ろうという案を出したことにより、ライリーは家出を決意し、ミネソタに戻ろうとする。
家を飛び出し、バスに乗っている途中でヨロコビとカナシミが司令室に戻ったのだ。
気を取り戻したライリーはバスから降り、急いで家に帰ったのだった。
そしてカナシミがライリーにこれまで溜め込んでいた思いを打ち明けさせることで、ライリーと両親は再び心を通わせ、彼女は新しい環境に適応し始めることになったのだった。
ライリーは再び笑顔を取り戻し、ヨロコビとカナシミが共存することで、より豊かな感情のバランスが生まれていた。
ライリーの心の中では、新しい感情の島が築かれていたのだった。
映画『インサイド・ヘッド2』のあらすじはこちらから↓
映画『インサイド・ヘッド』の感想
映画『インサイド・ヘッド2』が公開され大ヒットとなっているので改めて1作目を鑑賞した。
改めて鑑賞して感じたのは、心の中で繰り広げられる感情の物語を通じて、成長や自己理解の重要性を描いた素晴らしい作品だということである。
物語は、11歳の少女ライリーの頭の中にある「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」といった5つの感情が主人公として描かれ、それぞれが彼女の日々の行動や反応をコントロールいる。
特に、ヨロコビはライリーの幸せを守るために尽力しているが、その行動は時に空回りをしカナシミを排除しようとしていた。
しかし、物語が進むにつれて、カナシミも重要な役割を果たすことになっていき、ヨロコビもカナシミの重要性を理解していくことになる。
映画の魅力は、感情が擬人化され、視覚的に表現されることで、視聴者が自己の感情をより深く理解しやすくなる点である。
また、ライリーの成長過程が感情の葛藤と共に描かれることで、観客は彼女の心の動きを共感しやすくなっていた。
特に、カナシミがライリーの心に与える影響は、悲しみや失望が人間の成長に不可欠であることの教訓にもなっており、この映画は子供だけでなく、大人にとっても学びが多い作品だった。
私たちは日常生活の中で、しばしば喜びや楽しさばかりを追求しますが、悲しみや怒り、恐怖もまた私たちの一部であり、それらを無視することはできません。感情のバランスが取れたときにこそ、本当の意味での成長が可能になるのです。
映像表現も魅力的で、ピクサーならではの美しいアニメーションが映画全体を彩っており、色彩豊かな世界観や、独創的なキャラクターデザインもまた、映画を楽しむ要素の一つになっている。
特に感情たちのシルエットやキャラクターはどんな人からも愛されるデザインになっているのではないかと感じた。
また、ある程度のデザインは一緒だが人の心によって感情たちのキャラクターが違っていて面白かった。
さらに、感情たちのやり取りや、ライリーの頭の中で起こる出来事がユーモラスに描かれているので家族で楽しめるエンターテイメント性も高く、教育の観点でも良いのではないかと感じた。
個人的に一番好きだったシーンはヨロコビを司令部に戻すためにビンボンが犠牲になってロケットを飛ばした所である。
あのシーンは感動的で自分もビンボンのような心優しい人になりたいと感じた。
まとめ
今回は映画『インサイド・ヘッド』をご紹介しました!
2作目が公開となり再び注目となっている1作目は2作目に劣らず良作でした!
2作目から見た人も一度この作品は見てほしいし、まだ2作目を見てない人は必ず鑑賞するべきです。
この夏の大ヒット作品を見逃すことが無いよう、ぜひ映画館で鑑賞してみてください!
映画『インサイド・ヘッド2』のあらすじと感想はこちらから↓
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
コメント