『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観て突然出てきた「ショミカシ」という言葉に戸惑った方も多いのではないだろうか?
この記事では2023年公開の映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に出てきた「ショミカシ」についてまとめています!!
そもそもどんな意味なのか?オセージ族の言葉なの?など、この記事を読めば理解が深まること間違いなし!!!
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を簡単に解説
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の概要
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
公開日時:2023年10月20日
上映時間:206分
製作国:アメリカ
マーティン・スコセッシ監督の最新作で主演はレオナルド・ディカプリオである。
ロバート・デ・ニーロもメインキャストとして出演しておりスコセッシ監督ファンには堪らない作品だ。
原作はジャーナリストとして活躍したデビット・グランの「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」である。
この作品はアメリカ先住民族連続殺人事件を基にした実話なのだ。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』簡単なあらすじ
20世紀初頭ににオセージ族が暮らしていた土地から大量の石油が湧き出てきたことによって彼らは裕福になった。
それに目をつけた白人達がオセージ族の住むオクラホマ州に流入してくる。
アーネスト・バークハートも叔父を頼ってオクラホマに訪れた1人だった。
叔父のウィリアム・ヘイルの指示によって彼はオセージ族の女性と接近する。
後に、アーネストはオセージ族のモーリー・カイルと出会い結婚する。
ウィリアム・ヘイルとアーネストはオセージ族の財産を狙って暴行、殺人に手を染める事になる…
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の詳しいあらすじや感想を知りたい方はこちらの記事ををご覧ください!!
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に出てくるオセージ族とは?
オセージ族とはアメリカの先住民族である。
彼らはアメリカの中西部を拠点として栄えており、アーカンソー、ミズーリ、オクラホマ、カンザス、テキサスなど多くの土地を支配していたネイティブアメリカンでプレイズインディアンの部族だ。
紀元前1200年頃からオハイオ州とミシシッピ州の谷を生活の拠点としていたが、イロコイ族が侵略してきたことにより彼らは西側のオクラホマに拠点を移して生活をしている。
「オセージ」は穏やかな水という意味を持つ言葉である。
彼らの活動拠点であった領土はミズーリ川、オーセージ川、ミシシッピ川、アーカンザス川に囲まれていたことから水の中間の子供達と自らのことを呼んでいたそうだ。
オセージ族は20世紀初頭に彼らが居住していた地域から石油が湧き出したことによりアメリカ国内で最も裕福な部族になっていた。
オセージ族は石油や鉱物などから上がった収益を受け取る権利を保有することになる。
この受益権をめぐり白人達がオセージ族に近づいたのだった。
今回の作品で取り上げられているカイル家の殺人事件もその一つである。
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に出てくる「ショミカシ」とは?
「ショミカシ」とはモーリーがアーネストに対して放った言葉である。
一体どんな意味が隠されているのか確認していこう。
「ショミカシ」とは?
「ショミカシ」とはオセージ語で「コヨーテ」を意味する言葉である。
ではコヨーテとは何か?
コヨーテは哺乳類でイヌ科の動物である。
ソウゲンオオカミとも呼ばれ狼に似ているが小さいキツネのような尾を持つ動物だ。
主に北や中央アメリカの草原に生息しウサギなどの小動物を狩ったり人間などの残飯や果物を食べることもある。
モーリーが言っていた「ショミカシ」の意味とは?
ショミカシの意味がコヨーテであることは分かったがモーリーがアーネストに対して言った言葉にはどういう意味が込められていたのだろうか?
それは「財産目当ての小賢しい人」という意味である。
獲物を狙うコヨーテの様にオセージ族の財産を狙う白人たちのことをショミカシと呼んでいたのだ。
アーネストの本性を見破っていた言葉だったのだ。
まとめ
ショミカシとはオセージ語でコヨーテを意味する言葉であり、その裏にはオセージ族の財産を狙う小賢しい人たちという意味が込められた言葉だった。
アーネストの本性を見抜いていたのにも関わらず彼を受け入れていたモーリーは強い女性だなと思った。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
さらに詳しい感想やあらすじを知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください!!
マーティン・スコセッシ監督のおすすめ作品を知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
コメント