今回ご紹介するのは映画『ファイト・クラブ』です。
ブラッド・ピット出演の大人気作をご紹介します!
映画『ファイト・クラブ』の作品情報
作品情報
作品名 | ファイト・クラブ |
原題 | Fight Club |
監督 | デビッド・フィンチャー |
脚本 | ジム・ウールス |
出演 | ブラッド・ピット エドワード・ノートン ヘレナ・ボナム・カーター ミート・ローフ ジャレッド・レト |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 1999年12月11日 |
上映時間 | 139分 |
映画『ファイト・クラブ』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
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ナレーター(僕) (エドワード・ノートン) この物語の主人公。平凡な会社員で不眠症に苦しんでいる。医者の勧めで癌患者の会に参加するようになる。タイラー・ダーデンと出会い生活が一変する。 | |
タイラー・ダーデン (ブラッド・ピット) 石鹸を売る男。主人公の僕が出張中の飛行機で出会い、意気投合する。 | |
マーラ・シンガー (ヘレナ・ボナム・カーター) ヘビースモーカーで癌でもないのに癌患者の会に参加し他人を下に見ることで充足感を得ている。 | |
ロバート・ポールセン (ミート・ローフ) 睾丸がんの治療で胸がふくらんでいる男性。僕とは癌患者の会で出会う。 |
映画『ファイト・クラブ』のあらすじ
僕
主人公の「僕」は物質的には豊かな生活を送りながらも精神的な不安と不眠に苦しんでいた。
医者から他の人の苦しみを知るためにガン患者の集いに参加するよう勧められ参加することに。
睾丸ガン患者の会に参加した「僕」は病気によって睾丸がなくなりホルモンバランスが崩れ胸が大きくなった大男のボブと慰めあった。
他者の悩みを聞き、共感し、涙を流すことで「僕」は精神的な安定を得る。
マーラ・シンガーとの出会い
味をしめた「僕」は安眠を手に入れるために患者になりすまして互助グループに度々参加するようになる。
ある時、自分と同じような行動をとるマーラと出会い、彼女を疑問視し始めると彼女の行動が気になりまた不眠になってしまう。
「僕」はマーラに直接偽物がいると泣くことができないから出ていくように伝えるが彼女は「僕」の言葉を聞こうとしない。
そこで主人公はマーラとの接触を避けるため、集会を分担することを提案し、顔を合わせないようにした。
タイラー・ダーデンとの出会い
出張で飛行機で各地を飛び回り、多忙な日々を送る「僕」は、空港で自分と同じスーツケースを持つ男、タイラー・ダーデンと出会う。
タイラーは石鹸の製造販売を行なっており「僕」正反対の見た目をしていた。
その後、「僕」が自宅マンションに戻ると何者かによって部屋が爆破された。
タイラーからもらった名刺に連絡した「僕」は彼の元に会いに行く。
全てを失ったと「僕」が嘆いているとタイラーは物に支配されすぎていると「僕」に伝えた。
タイラーは「僕」に「力一杯殴ってくれ」と言う。
「僕」は戸惑いながらもタイラーを殴り、タイラーも「僕」を殴り返した。
その後タイラーの家で泊めてもらうことになり、ボロボロの家の汚いベットで久しぶりに熟睡した。
ファイト・クラブのことを決して口外するな
「僕」とタイラーは居候生活を送りながら、時折バーの駐車場で喧嘩をするようになり、他の男たちもファイトに参加するようになった。
ファイトを始めてから、「僕」は日常生活の音が遠くなり、週末のファイトだけを考えるようになり、本能を取り戻した気がした。
参加者が増えたため、喧嘩の場所を地下室に移し、タイラーはこの集まりを「ファイト・クラブ」と名付けた。
そしてタイラーはルール1として「ファイト・クラブのことを決して口外するな」と言った。
ファイト・クラブに通い痣だらけの顔で会社に通うようになった「僕」は、タイラーとの共同生活で不眠に悩むことはなくなる。
廃屋での生活の中で、タイラーから簡単なテロの方法や社会の偽善についての話を聞き、高級痩身クリニックから捨てられた人間の脂肪を盗み、それを石鹸にして売る副業を行った。
腫瘍のような女マーラからの電話
腫瘍のような女と呼ばれるマーラが「僕」に助けを求める電話をかけてくるが、「僕」は無視して出かける。
しかし、タイラーが電話に出てマーラを助けに行き、彼女と親密な関係を築くことに。
これにより「僕」は再びマーラによって生活が脅かされたと感じたのだった。
「僕」の家が爆破された原因が爆弾の可能性があるという電話を受けたその夜、「僕」とタイラーは石鹸製造のために病院のゴミ箱を漁っていた。
その際、タイラーが突然「僕」の腕に化学薬品をかけ、激しい痛みに苦しむ「僕」は叫びを上げた。
タイラーは痛みを受け入れるよう「僕」に促し、「苦痛や犠牲なしには何も得られない。今が人生最高の時間だ」と言った。
タイラーの手の甲にも同じく薬品による火傷の跡が残っていた。
過激な行動をとるようになるタイラー
ファイト・クラブの会員が増え続ける中、タイラーは会員にさまざまな課題を与えた。
街を歩いている赤の他人に喧嘩を売って負けることや、広告が消費者に買わせようとする商品を破壊するなどの課題を会員に課して彼らはそれを行動に移していた。
「僕」も自らの上司に喧嘩を売り、自分を傷つけたと偽って金を手に入れて自由の身になる。
タイラーの行動は過激化し、自宅には黒服の志願者集団であるスペース・モンキーズが集まった。
彼らはタイラーの提案した「騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)」を実行するテロリスト集団だったのだ。
タイラーにのけ者にされたことで「僕」はタイラーに対する不満を募らせていた。
やがてスペース・モンキーズからも死者が出るようになり、警察はこれらの破壊行為に対処するための対策を会見を開き発表しようする。
しかし、タイラーとスペース・モンキーズが会見場に乗り込み警察首脳を拉致し、脅迫したため、発表は中止されたのだった。
姿を消したタイラー
そんなある時、タイラーは突然、「僕」の前から姿を消した。
しかし、タイラーが突然姿を消した後も、「プロジェクト・メイヘム」は進行し続けた。
「僕」はタイラーの部屋から足取りを探ろうとしますが、彼の部屋はどこにも見当たりません。
会員の1人が「僕」のことをタイラーと呼んだ。
その後、マーラに電話をかけると彼女もまた「僕」のことをタイラーと呼んだのだった。
「僕」は愕然とした。
タイラーはもう1人の「僕」の人格だったのだ。
すると突然タイラーが現れ、タイラーは「僕」が、自分が求める人生の理想像を作り出したものだと告げられる。
タイラーと「僕」は交代で活動していたことが明らかになる。
気を失った後、目を覚ました「僕」はスペース・モンキーズの計画を阻止しようとし、警察や管理会社に連絡するが、応対する相手はすべてファイト・クラブの会員ばかりで、計画を止めることができない。
仕方なく自分で爆弾を止めようとするが、そこにタイラーが立ちはだかる。
タイラーとの決別
ビルの最上階で「僕」捕らわれタイラーの銃を咥えていた。
金融崩壊が起き社会に平等が訪れるとタイラーは言った。
「僕」はタイラーを止める方法を考えるとタイラーは自分の幻覚だと「僕」は銃を自らの顔に向けて引き金を引いた。
その瞬間、タイラーの幻覚は消え去った。
そこへプロジェクト・メイヘムのメンバーがマーラを連れて現れる。
「僕」はマーラを解放するように言い彼らにビルからの脱出を指示した。
「信じろ。これからはすべてうまくいく」と「僕」はマーラに言うと手を取り合い、崩壊するビルを見つめたのだった。
タイラー・ダーデンと主人公「僕」が二重人格であることの伏線
タイラーと「僕」が同一人物であることの伏線は物語を通して要所要所に登場していた。
今回はそんな伏線の中でわかりやすい5つをご紹介する。
「僕」が目覚めるいつも違う場所にいる
「僕」は映画の冒頭で目覚めるといつも異なる場所にいることを述べていた。
このことは、彼が眠っている間に別の人格であるタイラーが活動していることを示唆してる言葉だったのだ。
タイラーを紹介する場面
「僕」はタイラーのことを紹介する際に「人が眠る間に働き、映画館でパートをしている映画技師」と言っていた。
この表現も1つ目に紹介した伏線と同様に「僕」が眠っている間にタイラーが活動していることを示唆する表現だったのだ。
マーラとタイラーの夜を共にした翌朝のシーン
マーラとタイラーが初めて夜を共にした翌朝に、「僕」がマーラに「僕の家でなにしてる!」と驚き、マーラが怒って去っていく場面が描かれている。
これは、マーラがタイラーではなく、「僕」と夜を共にしたと思っていたことを示唆しており、マーラは前日とは打って変わって冷たい態度をとる「僕」に驚き怒っていたのだ。
同じ型の鞄を持つ「僕」とタイラー
「僕」は飛行機で初めてタイラーと出会った際、タイラーが自分と同じ型の鞄を持っていることに気づく。
これは、タイラーがすでに「僕」の人生に入り込んでおり、「僕」がまだ彼に出会っていない時点で既に石鹸を作り「僕」が寝ている間に活動していたことを示唆している。
「僕」とタイラーが会話をするシーン
「僕」とタイラーが会話をするシーンは幾度となく映画の中で描かれているが、「僕」とタイラーと第三者で会話をするシーンは一度も描かれていない。
それは、タイラーと僕が同一人物でありタイラーがもう一つの人格であるが故に起こっている事象なのだ。
映画『ファイト・クラブ』の感想
この手の映画は好きなタイプなので楽しく見ることができた作品だった。
題名からしてただの殴り合いの映画でしょって思うかもしれないが驚くべき事実が待っている。
映画の主人公の「僕」は物語を通して本名が明かされることはない。
主人公の名前なんだっけと途中から思い始めていたらだんだんと謎が解けてくるのがこの作品の面白いところ。
1度見ると、衝撃を受ける大どんでん返しの面白さ。
2度目はここに伏線があったか!と物語の細部を楽しむ面白さを感じることができる。
2回見てやっと気付く部分も多く、映画のはじめの部分で「僕」が目覚めるといつも別の場所にいると語っているがこれは「僕」が寝ている間はタイラーが行動していることの伏線となっている。
また、マーラとタイラーが一緒に寝た次の日の朝、「僕」がマーラに家から出てけとキレるシーンでマーラがひどいと起こって家から出ていくシーンがある。
作中の流れ的になぜマーラがひどいと言って逆ギレするのだろうと当初は疑問だったが「僕」=タイラーという事実が分かると腑に落ちた。
やはり伏線回収系の映画大好きマンな僕にとってはめちゃくちゃ刺さる作品だった。
グロいシーンが多々あるのでその辺は大丈夫だよって人は必ず見てほしいと思う。
まとめ
今回は映画『ファイト・クラブ』をご紹介しました。
想像を超える大どんでん返しのラストが特徴的の作品でした。
何度も見ることで新たな面白さを発見できる作品なのでこの記事を参考にして見返していただけると幸いです!
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最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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