今回ご紹介するのはスティーブン・スピルバーグ監督が主演にトム・ハンクスを迎えた映画『ターミナル』です。
映画『ターミナル』の作品情報
作品情報
作品名 | ターミナル |
原題 | The Terminal |
監督 | スティーブン・スピルバーグ |
脚本 | サーシャ・ガバシ ジェフ・ネイサンソン |
出演 | トム・ハンクス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ スタンリー・トゥッチ シャイ・マクブライド ディエゴ・ルナ ゾーイ・サルダナ |
製作国 | アメリカ |
公開日時 | 2004年12月18日 |
上映時間 | 129分 |
スピルバーグ監督とトム・ハンクスは最強タッグ
映画『ターミナル』のキャラクターとキャスト
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役名・キャスト・概要 |
ビクター・ナボルスキー (トム・ハンクス) 東欧の小国クラコウジアからアメリカに訪れた男性。旅行中に母国がなくなり空港から出られなくなる。 |
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アメリア・ウォーレン (キャサリン・ゼタ・ジョーンズ) ビクターが住む空港に訪れる女性客室乗務員。彼が密かに恋心を寄せる。 |
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フランク・ディクソン (スタンリー・トゥッチ) 空港の国境警備局の主任。局長就任の予定があるなか空港にビクターが訪れる。 |
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ジョー・マルロイ (シャイ・マクブライド) 空港の荷物輸送管理をする大柄な男性。のちにビクターと親しくなる。 |
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エンリケ・クルズ (ディエゴ・ルナ) 赤い制服と口髭がトレードマークの食事運搬をする男性。ドローレスに恋心を抱いている。 |
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ドローレス・トレス (ゾーイ・サルダナ) 空港で入国係官の仕事をする女性。毎日訪れるビクターと徐々に打ち解ける。 |
個性的なキャラクターが多かった印象!
映画『ターミナル』のあらすじ
ここからは映画『ターミナル』のあらすじを紹介していくよ!
空港で足止め
東欧の小国からニューヨークに訪れた男性ビクター・ナボルスキーはジョン・F・ケネディ空港に到着すると祖国クラコウジアがクーデターによって消滅したことを伝えられる。祖国の消滅によりパスポートを使用することができなくなったビクターはニューヨークに降り立つことも祖国クラコウジアに戻ることもできなくなり足止めを喰らってしまうことに。英語もまともに話せないビクターだったが空港のターミナル内で生活を始める。
空港内での生活
空港内で生活を始めたビクターであったが、生活する資金がなかった。空港の国境警備局の主任フランク・ディクソンから空港にいる間に使用可能な食事券をもらうがひょんなことからその食事券がゴミ箱に…ゴミとして回収されてしまう。クラッカーにケチャップとマスタードをかけて食べることでなんとか腹を満たそうとするが続かず、彼は空港内で自らお金を稼ぐ術を考えることに。
まず最初に始めたのが空港内に放置されているカートを回収することだった。回収して返却することで25セントを稼ぎそのお金でハンバーガーを買い腹を満たしていた。
英語も理解できず話すことができない状況だったが空港内のテレビや本などで英語を学び会話をできるまでに成長する。
ディクソンの作戦
ディクソンは国境警備局の局長に昇進できる可能性があり昇進までに自分の管轄で大きな問題を起こしたくないと考えていた。そんな中で、空港での生活に慣れてきたビクターを見たディクソンはなんとか彼を自分の管轄の外に出そうと作戦を考えることに。
カートの回収をやめさせる為に空港内に新たな仕事をつけ、空腹で逃げ出させようとするもビクターは逃げ出さず失敗。
祖国クラコウジアが怖いといえば移民として保護することが出来る為、空港が出られると言いますがビクターはクラコウジアが怖いとは言わず失敗。
警備員にドアから離れてもらい逃げ出させようとするもビクターは逃げ出さずこれも失敗に終わります。
ディクソンのどんな作戦も失敗してしまった為、結局ビクターは空港での生活を続けることになる。
この先はネタバレ、結末を含みますので閲覧にはご注意ください!!
空港で人気者に
ロシアから来た男性が国外に持ち出すには書類が必要な薬を無断で持ち出そうとしていたところを見つかり捕らえられてしまいます。ロシア語がわからないディクソンはロシアの隣国であるクラコウジア人のビクターに助けを求め通訳することをお願いする。
ビクターがロシア人の男性から話を聞くと彼は病気の父親の為にどうしても薬を持って帰りたいと言っていましたがその薬の持ち出しには許可証が必要でした。ビクターは動物の薬には許可証が不要ということを理解していたので、その薬はヤギの薬だとディクソンに嘘の通訳をしてその場を乗り切る。
ロシア人は無事薬を持ち出す許可を得ることができ大変感謝され、その話が空港中に広まりビクターは人気者になる。
ビクターの恋心
ビクターは空港内で生活する中である女性に恋心を抱く。
その女性がアメリアだ。彼女はファーストクラスの客室乗務員で世界中を飛び回っていた何度か食事に誘われるも空港から出ることが出来ないため断らざるを得ませんでした。
彼は彼女とのディナーをするためにお金を貯め始めます。
彼女がいつ帰ってくるのかを調べたビクターは彼女を食事に誘います。
空港内の仮説レストランで食事をして次にいつ帰ってくるのかを聞き空港で待つと約束し頬にキスをされ順調に進んでいるように見えるが…
父との約束
ビクターは父との約束を果たす為にニューヨークに訪れていた。
彼の父は亡くなる前に大好きなニューヨークのジャズクラブに手紙を贈っていました。
1人を除く他のメンバーからはサイン入りの手紙が届きましたが、残りの1人であるベニー・ゴルソンからサインが届く前に父は亡くなってしまっていた。彼からサインをもらい缶に入れるという父との約束を果たすことが目的だった。
ついに帰国?
アメリアと食事をした次の日の朝、ついにクラコウジアの戦争が終わる。
周りのみんながビクターのことを盛大に祝福しているところにアメリアが現れアメリカで1日過ごすことの出来るビザを友人に発行してもらったと書類を手渡した。
ビクターはアメリアに一緒にニューヨークに行こうと誘うが彼の元から離れ元彼の元へ行ってしまう。
ビザを持って入国係官のドローレスの元にいくが、ディクソンのハンコが必要と言われる。彼にハンコをもらいにいくがこのまま大人しく帰らなければ友人たちを逮捕すると脅され、帰国を余儀なくされる。
しかし、友人たちの助けもあり再びニューヨークに降り立つことを決め、目的としていた父との約束を果たしにいくのであった。
映画『ターミナル』の感想・解説
空港から出れなくなり空港で生活しなければいけなくなったビクターだったが、その状況に屈することなく様々なことに挑戦しようとする姿に感銘を受けた。
どんな状況だとしても希望を見失わずに行動をすることで道が開けてくると感じさせてくれた作品。
特に全く英語が話せない状況でも自ら学習し英語を習得する姿には特に感銘を受けた。また、お金がない状況であってもお金を稼ぐ術を見出し少しずつ生活するお金を確保しているところも尊敬できる。
自分だったら諦めて空港から逃げ出してるよ…
また、ビクターは自らのバイタリティだけでなく人を巻き込む力もあるキャラクターだった。
彼の周りには多くの人が集まり彼は人気者であった。そんな愛すべきキャラクターであることもこの作品が人気である要因の1つではないかと思う。
内容的にも万人受けする内容でどんな人でも楽しめるし、挑戦する姿もあり、笑いの要素もあり、恋愛もありと多くの要素が絡みあい大きな感動を与える作品となっている。
ビクターの恋が実らなかったことは少しばかり残念ではあるが祖国に戻り幸せに暮らしていればいいなと思う。
まとめ
ここでは映画『ターミナル』のモデルになったお話を紹介していくよ
映画『ターミナル』は実話を基にした話ではあるが実際はこの物語以上に過酷なものだったそう。
この話のモデルになったイラン人男性のメヘラン・カリミ・ナセリ氏は昨年11月に亡くなってしまった。
彼はパリのシャルル・ドゴール空港で18年間も生活していた。一時的に空港を離れた時期もあったそうだが最終的には空港に戻り空港で心臓発作で亡くなったそうだ。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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