今回ご紹介するのは映画『ミリオンダラー・スティーラー』です。
アルゼンチンで実際に起きた強盗事件を基に基にしたストーリーで本国で大ヒットした本作の感想とあらすじをネタバレありでご紹介していきます!
映画『ミリオンダラー・スティーラー』の作品情報
作品情報
作品名 | ミリオンダラー・スティーラー |
原題 | El robo del siglo |
監督 | アリエル・ウィノグラッド |
脚本 | フェルナンド・アラウオ アレックス・シート |
出演 | ディエゴ・ペレッティ ギレルモ・フランセーヤ パブロ・ラゴ ルイス・ルケ |
製作国 | アルゼンチン |
公開日時 | 2019年 |
上映時間 | 115分 |
映画『ミリオンダラー・スティーラー』の登場人物とキャスト
写真 | 役名・キャスト・概要 |
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フェルナンド・アラウオ (ディエゴ・ペレッティ) 銀行強盗を計画した張本人。芸術家で変わり者。雨でタバコが銀行の方に流れていくのを見て驚きの計画を思いつく。 | |
マリオ (ギレルモ・フランセーヤ) プロの泥棒でフェルナンドに誘われ銀行強盗の計画に携わることになる、この計画の資金提供者。 | |
マルシアーノ (パブロ・ラゴ) フェルナンドの友人で金庫破りのプロ。 | |
ドク (マリアーノ・アルジェント) フェルナンドにマリオを紹介した人物。共に銀行強盗に参加する。 | |
デ・ラ・トーレ (ラファエル・フェロ) ベテランの強盗犯。 | |
ミゲル (ルイス・ルケ) 銀行強盗事件の際に犯人とやり取りをする交渉人。今回の事件でマリオと交渉をすることになる。 |
映画『ミリオンダラー・スティーラー』のあらすじ
銀行強盗計画を思いつくフェルナンド
画家のフェルナンドは柔道の帰りに大雨の中、帰宅していた。
そんな時、吸い殻を投げ捨てるとその吸い殻が銀行の目の前のマンホールに流れ着いた。
マンホールに目が留まったフェルナンドは突然、銀行強盗のアイデアを思いつく。
すぐに友人に計画を打ち明けると、賛同は得られたものの、穴掘りに必要な資金が全くないことが判明した。
プロの泥棒マリオに資金提供を依頼するフェルナンド
教会に行きドクに相談したフェルナンドだったがドクは銀行強盗に出せる資金は持っていなかった。
しかし、彼の知り合いのプロ泥棒のマリオを紹介してもらえた。
マリオはこれまで窃盗で刑務所を行ったり来たりしていた筋金入りの泥棒だった。
フェルナンドから計画の全容を聞かされたマリオは、成功すると確信したのか、資金提供をすることを引き受けることに決めた。
こうして、本格的な銀行強盗計画がスタートしていく。
まず、マンホールから銀行までの距離を測り、次に下水道から銀行までの距離を計算し、侵入路となる角度を幾何学を使って割り出した。
フェルナンドの優れた頭脳によって路上に穴を開けることなく正確に掘り進めることができた。
計画の変更
こうして銀行の貸し金庫室に繋がる穴掘りに成功した一行だったが、肝心の金庫の鍵をどうやって開けるが考えられていなかった。
当初は掘り進めた穴を侵入路として使う計画していたが、銀行の防犯システムの盲点を見つけたフェルナンドは穴から侵入するのではなく、穴を逃走用の脱出路として使用することにしたのだった。
銀行の防犯システムは、銀行窓口と貸金庫の両方を監視するシステムだった。
その為、どちらかで何かの問題が起こり警報が作動するとそれ以降、もう一方の警報は鳴らなくなってしまうというものだった。
これを逆手にとり、まずは銀行の入り口から入り銀行強盗を装い窓口を襲撃して、人質をとることにしたのだ。
その間に監視の目が無くなった貸金庫から金を運び出すという計画に変更したのだ。
マリオは強盗のボス役を務め警察側の交渉人と交渉する役目を託された。
彼は役者のワークショップに参加し強盗を演じられるように入念に準備もしていた。
計画実行の当日
変更した計画通りに、銀行に入り、銀行強盗を装い襲撃を始めた一行は時間ごとに綿密な計画を立てていた為、スムーズに進行していた。
マリオは警察の交渉人ミゲスとやり取りをしながら貸金庫の金を運びだす為の時間稼ぎも順調に進んでいた。
途中で人質を数人解放したり、人質のおばあちゃんの誕生日をお祝いしたりと彼らを誰1人傷つけることなく計画を遂行した。
彼らが手に持っていた銃は実は偽物で本当は危険な物など一つも持っていなかったのだ。
彼らは無事に地下水路に続く穴から脱出した。
その後、彼らがいなくなった銀行から人質たちが逃げ出すと警察の機動隊も突入してきたがすでにもぬけのからとなっておりそこにはおもちゃの銃だけが置かれていた。
地下水路に続く穴が掘られていたと警察が気づいた頃にはフェルナンドたちは金を持って逃げることに成功していたのだ。
水路の出口に警察が来ていることも予測しており、途中のマンホールから地上に上がるためにそこにバンを待機させ奪った金を全て積み込み銀行強盗は成功したのだった。
優雅な暮らしをする彼らに異変が
完璧な計画によって警察は犯人の特定が全くできていなかった。
皆それぞれ、自分たちの好きなように優雅な生活を楽しんでいたある日、仲間の1人デ・ラ・トーレが警察に逮捕されてしまった。
デ・ラ・トーレは大金を手にしたあと妻がいるのも関わらず若い女と不倫しその現場を妻に目撃されてしまったのだ。
銀行強盗の一部始終を知っていたデ・ラ・トーレの妻は不倫をされた怒りから彼の犯行を警察に密告したことによって彼は逮捕されたのだ。
デ・ラ・トーレを始めとして段々とメンバーたちが逮捕されていき最終的に全員が逮捕されてしまった。
盗んだお金のほとんどは発見されることはなかった。
しかし、彼らの犯行に本物の銃が使用されていなかったこと、人質を1人も傷つけていないことなどが要因で彼らは2年弱で釈放されたのだった。
フェルナンドの釈放当日にはマリオが刑務所に迎えに来ていた。
2人は一服をしてからどこかへと向かっていくのだった。
映画『ミリオンダラー・スティーラー』の感想
アルゼンチンで実際に起きた銀行強盗事件を基に製作された作品。
アルゼンチンの映画を見たのが初めてだったがこんなに面白いのかと感心してしまった。
素人のおじさんたちが本気で犯罪を計画して実行していく姿が面白い。
実話をベースに作られた作品ということもあり、他のクライムアクションと比べると特段派手な演出はないが所々に緊張感が走るシーンがあったり、普段の生活をしていては強盗の裏側を知れた気がして楽しめた。
下水から銀行まで18メートルを穴を掘って脱出経路を確保したり、本物の銃ではなくレプリカを使用したりと素人ならではの発想で銀行強盗をしていて面白かったと同時にこの事件が実際に起きていたことを考えるとかなり驚いた。
犯罪をしている当事者たちに人を傷つける意志が無かったのも良かった。
世紀の強盗事件として語られるほどになったのはその部分が大きいのではないだろうか。
要所要所で人の温かさも感じられるので見ていて楽しい作品だった。
ラストの強盗の中の奥さんが裏切ってしまう伏線回収もかなり好きだった。
まとめ
今回は映画『ミリオンダラー・スティーラー』をご紹介してきました!
アルゼンチンで実際に起きた強盗事件を映画化した作品ということもあり、ストーリーがリアルで気軽に楽しめる作品でした。
アルゼンチンの映画を見るのは初めてだったのでかなり新鮮で想像以上に面白かったです。
映画の時間としてもそこまで長くなく、気軽に楽しめるのでおすすめの作品です。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の記事でお会いしましょう!
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