映画『BLUE GIANT』の感想(ネタバレ)とあらすじをご紹介‼︎大人気ジャズ漫画をアニメ映画化した話題作。

BLUE GIANT ヒューマンドラマ
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シスネ編集長
シスネ編集長

今回ご紹介するのは映画『BLUE GIANT』です。

世界一のジャズプレイヤーを目指す18歳とその仲間たちの熱すぎて青い青春ストーリー!

映画『BLUE GIANT』の作品情報

(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

作品情報

作品名 BLUE GIANT
原作 石塚真一
監督 立川譲
脚本 NUMBER 8
出演 山田裕貴
間宮祥太朗
岡山天音
木下紗華
東地宏樹
製作国 日本
公開日時 2023年2月17日
上映時間 120分

 

映画『BLUE GIANT』の登場人物とキャスト

写真役名・キャスト・概要
宮本大宮本大
(山田裕貴)
仙台から東京に上京し世界一のジャズプレイヤーを目指す青年。3年間、毎日河川敷でサックスの練習をしていた。ジャズに対する熱量は誰よりも多い。
沢辺雪祈沢辺雪祈
(間宮祥太朗)
天才肌のピアニスト。大の驚くべき才能を目の前にし、共にバンドを組むことを決める。
玉田俊二玉田俊二
(岡山天音)
大の高校の同級生。先に上京してきており大が家に転がり込んでくることに…。ひょんなことからドラムに目覚める。
アキコアキコ
(木下紗華)
大が偶然通りかかったジャズバーTAKE TWOの店主。大の熱量と才能を感じとり店で自由に練習をさせている。
平
(東地宏樹)
日本一のジャズバー、SO BLUEの支配人。

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映画『BLUE GIANT』のあらすじ

世界一のジャズプレイヤーを目指し上京してきた宮本大

上京してきた宮本大
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

高校生の宮本大は、いつか世界一のジャズミュージシャンになる夢を抱き、雪の降る仙台の河川敷でテナーサックスの練習に励んでいた。

高校を卒業すると、大は夢を追いかけて単身上京することに。

しかし、東京で家を借りるお金もなく、高校時代の同級生である玉田俊二の家に突撃し居候することになる。

当初は快く泊めさせていた玉田だったが、2週間以上ずっと同居している大にそろそろ出ていってくれと愚痴をこぼしていた。

上京後、大はアルバイトをしながら都内のジャズバーやライブハウスを回り、演奏の機会を求めて奔走していた。

そんな中、偶然通りかかったジャズバーTAKE TWOに入ると店主アキコが、天気に合わせて曲をチョイスしてくれた。

大が今日の天気みたいな曲だと言うとアキコは驚き、本物のジャズ好きだと見抜くと彼女はオススメの演奏が聴けるお店を紹介してくれた。

その店で、大は運命的な出会いを果たすことになる。

大と雪祈の出会い

沢辺雪祈
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

訪れたバーでジャズの演奏をしていた沢辺雪祈と出会った。

彼のピアノに衝撃を受けた大は演奏が終わり会場を立ち去る前にトイレに立ち寄るとそこで雪祈と偶然にも出会う。

大の親指の大きなタコを見た雪祈は大に話かけ、彼らは意気投合する。

演奏を聴いて衝撃を受けていた大は「俺の演奏を聴いて決めてくれ」と雪祈にセッションを申し出た。

「下手なら組まなくて良いから」と大は言い、別日に会うことを約束して別れた。

別の日にTAKE TWOで雪祈と大は待ち合わせをし、大は演奏を披露することに。

演奏の前に大に何年音楽をやっているのかと聴いた雪祈は彼が3年しかやっていないことを知り呆れた表情を見せる。

雪祈は大と違い、4歳からピアノを始め、音楽一筋でここまで来ていたのだ。

そのため、彼は全く期待せずに大の演奏を聴き始めた。

大は、自分にサックスを買ってくれた兄や仙台でお世話になった人々の想いを胸に、精一杯の演奏を披露した。

大の演奏に衝撃を受ける雪祈
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

雪祈はその演奏に圧倒され、感銘を受ける。

3年しか音楽をしていないのに驚くべき技術を持つ大の才能に嫉妬しつつも雪祈は大とバンドを組むことを決めたのだった。

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同居人の玉田

高校時代にサッカー部に所属していた玉田はサッカーを続けるために東京の大学に進学したが、理想とあまりに緩いサークル活動という現実の相違に違和感を感じ、サッカーのサークルを辞めてしまう

そんな時、常に音楽に対して全力で挑み続ける大の姿勢に感化された玉田は大の練習場所へ顔を出した。

大の演奏を聴き、ジャズに対して熱く語る大を見た玉田はジャズに対する意識が変わっていた。

大はスティック代わりの枝とドラム代わりの空き缶を玉田に渡し、リズムを取ってみるように言った。

最初のうちは一定のリズムで叩き続けることに苦戦していた玉田も次第に慣れていき、やがて大の音に合わせることに楽しさを覚えていくようになっていく。

大は熱い思いを込めて玉田に語りかけた。

ジャズは激しくて情熱的だ。深く自由な世界が広がっている。何よりもソロ演奏が素晴らしいんだ。ジャズをやってみよう。

その言葉に心を動かされた玉田は、ジャズに全てを賭ける決意を固めた。

この先は物語の結末やネタバレを含みますので閲覧には充分ご注意ください!!

実力不足を補う為に努力を重ねる玉田

毎日必死練習を重ねる玉田
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

しかし、現実はそんなに甘くなかった。

雪折は玉田の初心者ぶりを全く相手にせず、彼の存在を軽視した。

この冷たい扱いに奮起した玉田は、ドラムをマスターするために猛練習を開始した。

家でも毛布を被りながら早朝から夜遅くまで、玉田はドラムスティックを手放さず、技術を磨くことに没頭した。

日々の練習は過酷だった。指はマメだらけになり、筋肉痛に悩まされながらも、玉田は決して諦めなかった。

大の言葉が心の支えとなり、彼はジャズの魅力にさらに引き込まれていった。毎日の努力は少しずつ成果を見せ始め、リズム感やテクニックが向上していた。

玉田の努力は、やがて雪折にも伝わり始めた。最初は素人と見下していた彼も、玉田の成長と情熱に次第に感心するようになった。玉田は、ジャズにかける自分の情熱と努力を認めてもらうため、さらに練習に励み続けた。

そして、ついに玉田の音楽への取り組みを雪折も認め、大・雪折・玉田はトリオとして初ライブに臨むことになった。

初ライブということもあり路上でビラを必死に配る大だったが、観客はわずか4、5人程度だった。

玉田は緊張のあまり不慣れさを露呈してしまったが、それでも3人の演奏は熱意に満ちていた。

彼らは少人数の観客にも関わらず、一体感と手ごたえを感じ、音楽に対する新たな自信を得たていた。

このライブをきっかけに、彼らのジャズトリオは更なる飛躍を目指し、共に新たな挑戦へと歩み出していく。

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JASSの結成

JASSの結成
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

バンド名をJASS(ジャス)と決定した、大・雪折・玉田の3人は、本格的にライブ活動を開始した。

彼らの情熱的でエネルギッシュな演奏は次第に評判を呼び、ライブの依頼も順調に増えていく。

小さなライブハウスやカフェでの演奏を重ねるうちに、彼らの名は広がり、ついにギャラをもらえるようになったのだった。

これによって、JASSのメンバーはますます自信を深め、さらなる高みを目指す意欲を燃やしていた。

そんな中、彼らの次の目標が明確になる。

それは、日本ジャズの最高峰とも言える老舗ライブハウスSO BLUEのステージに立つことだった。

SO BLUEは、国内外のトップアーティストが演奏する夢の舞台であり、そこでの演奏はプロミュージシャンとしてのステータスを象徴するものなのだ。

しかし、彼らはただSO BLUEで演奏するだけでなく、全員が10代でそのステージに立つという、今まで誰も成し遂げたことがない偉業を目標に掲げたのだった

ジャズフェスティバルの出演

JASSは町おこしのジャズフェスティバルへの出演が決まった。

しかし、トリを務めるベテランバンドは彼らを見下していたのだ。

経験が浅いことを理由にJASSを見下すベテラン達に怖気付くことなく、どれだけ観客の心を響かせるかが重要だと考え、全力でステージに臨んだ。

3人の個性がぶつかり合う渾身の演奏は観客を魅了し、ステージが終わる頃には会場は大歓声に包まれていたのだ、

JASSの才能を高く評価してくれたプロのジャズギタリスト・川喜多を介して、雪折はSO BLUEの支配人・との面会を手配してもらう。

雪折は平に、自分たちの演奏を聴いてもらい、出演の可否を判断してほしいと頼みこんだ。

平はJASSのライブを見にいくと、大と玉田の演奏を褒めるが、雪折の尊大な態度に憤慨し、彼のピアノ演奏には興味を引かれないと厳しい評価を下した。

その厳しい評価に打ちのめされた雪折は、自分には何かが欠けていると感じ、スランプに陥ってしまう。

言い争う大と玉田
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

これによりJASSの連帯感にも徐々に亀裂が生じてきてしまう。

そんな中、平は自分の言葉がきつすぎたと後悔し、SO BLUEに客として来ていた大と偶然出会った際に雪祈の近況を尋ねた。

大は、雪祈なら必ずこの困難を乗り越えると信じていると力強く答えた。

雪祈の訪れるチャンス

そんな時、SO BLUE系列のライブハウスに出演予定だった海外のジャズバンドのピアニストが急遽出演不可能になってしまう。

急遽代役が必要になった平は雪祈に頼むことにした。

雪祈は海外のミュージシャンたちと共にステージに立ち、それを見るために大や玉田も応援に駆けつけた。

雪折は自身の内に眠る才能を解き放ち、新たな魅力を発揮しながら、音楽の奥深さを改めて感じていた。

ライブが終わると平はJASSをSO BLUEのステージに出演させることを決断する。

SO BLUEへの出演が決まったJASSに訪れた悲劇

SO BLUE
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

遂に大たちの夢が叶うと思われたその時、工事現場で交通規制のバイトをしていた雪折は、居眠り運転のトラックに巻き込まれ、右腕を骨折してしまい病院に搬送された。

幸運にも一命を取り留めた雪祈だったが到底演奏ができるような状況ではなかった。

この突然の出来事で大たちはショックを受けたが、一方で雪折の見舞いに駆けつけた彼らは、病室で雪折と話し合った後、二人だけでもライブを決行することを決めた。

彼らは団結し、雪折の意思を胸に、強い決意で臨むことを誓ったのだ。

そして、そのライブは雪折のためだけでなく、JASSの未来をかけた重要なライブになる予感がしていた。

ライブ当日

演奏をするJASSの3人
(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

ライブ当日、SO BLUEには数多くのジャズファンが詰めかけ、その中にはこれまで支えてくれた人々や、大の兄の姿もあった。

開演前、平は観客に雪折の事故について詳しく説明し、その温かいサポートの中で大と玉田がステージに登場すると、二人は雪祈が作曲した楽曲を熱情的に演奏し、その情熱と才能で観客を魅了したのだ。

玉田はこのライブで人生初のドラムソロを披露し、自らの全力を発揮した。

演奏が終わった瞬間、ステージから溢れ出る音楽と情熱が会場を包み、観客たちは立ち上がり、大と玉田に熱い拍手と称賛の声を送ったのだった。

ステージが終わり控え室に戻った2人の元に入院していたはずの雪祈が現れた。

右腕に包帯を巻いてボロボロな姿の雪祈だったがアンコールのステージに立ちたいと言ったのだ。

片腕しか使えない状況でありながらステージに立つと観客もまさかの登場に驚いた。

雪折は負傷した右腕を気にせずに渾身のピアノの演奏を披露すると、ライブは大成功に終わった。

しかし、大たちはこの成功がJASSの最後の舞台になるかもしれないと感じていたのだ。

その後、雪折からの世界一になれと激励を受けた大は、次なる挑戦に向けて海外へと旅立つことを決意する。

大は空港から雪折に電話をかけ、お互いに成功を祈ったのだった。

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映画『BLUE GIANT』の感想

大ヒット漫画を映画化した作品で公開前からかなり注目度が高かった。

世界一のジャズプレイヤーを目指す大と彼と共に奮闘する雪祈と玉田の3人のバランスがちょうど良かった。

彼らの死に物狂いで努力をする姿が心に刺さる作品で特に一番印象に一番好きだったのは玉田のドラムに対する熱心さだ。

大のサックスに対する熱量に看過され、毎日ボロボロになるまで練習をして才能の無い分を、人一倍の努力でカバーしていた姿が印象的でかなり感動した。

音楽を楽しむという観点でもかなり魅力的でジャズを聴きに行ってみたいと思わせてくれる。

アニメーションではあるが演奏の迫力や臨場感などが画面越しにも伝わってきたし、彼らの熱量も感じることができた。

高校生や大学生時代に部活動に熱中していた時の気持ちを思い出させてくれると同時に新たに自分自身も頑張ろうと感じさせてくれた。

ストーリーとしては一番良いところで雪祈が事故にあってしまいステージに立てないという衝撃の展開もあり、そこを乗り越えステージに立つ彼らが輝いて見えた。

最後は少しヌルッと終わっていたように感じたので、もっと印象的なラストにしても良かったのではないかというのが個人的な感想。

総じて、前向きな気持ちにさせてくれる良い映画で青春時代に部活などに熱中していた方にはかなり刺さる映画なのではないかと思う。

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まとめ

今回は映画『BLUE GIANT』をご紹介しました!

アニメ映画でありながら臨場感のあるパフォーマンスシーンが特に印象に残りました。

世界一のジャズプレイヤーを目指す18歳の青年と彼の仲間たちの熱すぎて青く燃え盛る熱量が画面越しに伝わってきました。

あの頃の青春を取り戻したい、何か熱中しているものがある、音楽を楽しみたい、そんな方々にオススメの作品です。

シスネ編集長
シスネ編集長

最後までご覧いただきありがとうございます!

次回の記事でお会いしましょう!

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